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ベトナム製品の海外EC参入、インフラに課題
<写真:tuoitre.vn>
ベトナム製品の世界的な電子商取引参入は依然として困難である。グローバル化と電子商取引の急成長により、国際市場への進出は以前より容易に見えるが、ベトナムの企業や販売者にとっては依然として多くの課題が残っている。
特にベトナムの物流インフラとシームレスな決済システムの不足が、大きな障害となっているという。
国内販売者が海外プラットフォームでの販売に挑戦する際、物流は大きなハードルとなる。ホーチミン市在住のハン氏は、2011年にAmazonでの販売を開始した際、アメリカ市場への進出において輸送と配送システムの理解が成功の鍵であることを痛感した。
特に電子商取引においては、軽量な小型商品をリーズナブルな価格で輸送することが難しいとされる。
主要な物流業者であるUPSやFedEx、DHLは最低重量を0.5kgに設定しており、軽量な商品の配送には適さない。
また、ベトナム郵便はコスト面では競争力があるが、配送プロセスのデジタル化が遅れており、商品が紛失するリスクや配達失敗の可能性も高い。
さらに、中国の販売者が3日〜7日で配送を完了する中、ベトナムからの配送には14日〜21日がかかるため、競争力を大きく欠いている。
このように、ベトナム製品の国際市場へのアクセスは依然として困難な状況が続いている。輸出業者は独自の物流チャネルを確立するか、既存の物流ネットワークの改善を待つしかなく、現時点での進展は限られる。
一方、輸出の主力産業である繊維業界も同様の課題に直面している。ベトナム繊維協会のチュオン・バン・カム副会長によると、繊維業界は輸出依存度が高く、特に海外ブランド向けのOEM生産に頼っている状態である。
国際市場でベトナムブランドを確立するためには、電子商取引を活用した直接販売が鍵となるが、物流と流通システムの構築が依然として大きな障害となっている。
今後、ベトナムの企業が国際的な電子商取引市場で成功を収めるためには、物流インフラの改善と効率的な販売チャネルの確立が必要不可欠である。
これにより、国際競争力を強化し、ベトナム製品のプレゼンスを高めることが期待される。
※ポステオリジナルニュースは各ニュースソースを参考に編集・制作しています。