おすすめのプロモーション
ホーチミンの代表的な繊維企業、18ヶ月間にわたり受注無し
<写真:znews.vn>
ホーチミン市の縫製業界において、長年業績を上げてきた企業であるガーメックス・サイゴン(GMC)が、深刻な業績不振に直面している。
同社は18カ月以上新規の縫製注文を受けられず、資産を売却することで事業の存続を図ってきたが、赤字から抜け出すことが不可能な状況である。
第3四半期の財務報告によると、GMCの売上高はわずか1億1600万ドン(約69万6160円)に留まった。これにより、営業経費を賄うことが不可能となり、四半期の赤字は約90億ドン(約5409万円)に達した。
1月から9月までの累計売上高もわずか4億7400万ドン(約284万9740円)で、前年同期比でわずか6%に過ぎず、この期間の収益は主にサービス提供と機器売却によるものであった。
GMCは費用削減に努めたが、財務および企業管理費用は累計で320億ドン(約1億9232万円)を超えており、最終的に9カ月間の純損失は約80億ドン(約4808万円)に増加した。
これにより、累積損失は820億ドン(約4億9282万円)近くに達し、株式は引き続き監視下に置かれている。
GMCの株式は8月末、累積損失が730億ドン(約4億3873万円)を超えたことを理由に、ホーチミン証券取引所により管理銘柄とされた。
GMC側は状況を打開するため、新たな事業分野への投資研究を進め、中長期的な成長戦略を模索している。
また、コスト削減や未使用資産の売却を実施し、サプライチェーンの管理強化を図っているという。
さらに、同社はホーチミン市5区のホンバン通りにあるスペースを活用して薬局事業に参入し、バリア=ブンタウ省のフーミー住宅プロジェクトの完成を急いでいる。
これにより、資産売却と資金回収を試みるとともに、既存の不動産の最大活用を目指している。
かつてGMCは年商数兆ドンを達成し、4000人以上の従業員を抱えるホーチミン市の代表的な縫製企業であった。
GMCは5つの工場を擁し、総面積は10ha以上に及び、70の生産ラインを誇っていた。しかし、2023年12月31日時点の従業員数はわずか35人に減少し、2022年比で2066人減、過去2年間で総計3775人の人員削減が行われた。
このような厳しい事業環境は、世界経済および国内の経済状況の影響を受けたもので、特に、米国や欧州など主要市場におけるインフレが購買力を低下させ、受注の減少を招いたことが一因となっている。
※ポステオリジナルニュースは各ニュースソースを参考に編集・制作しています。