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温室効果ガス排出量、ベトナムは50年までに実質ゼロを目標
<写真:tapchimattran.vn>
ブラジル・リオデジャネイロで開催された2024年G20サミットにおいて、ファム・ミン・チン首相はベトナムが「2050年までに温室効果ガス排出量実質ゼロを達成する」という目標に全力で取り組む決意を改めて表明した。
チン首相は持続可能な開発とエネルギー転換に関する討論セッションに出席し、スピーチを行った。
議長国ブラジルのルイス・イナシオ・ルーラ・ダ・シルバ大統領の主導のもと、G20首脳らは持続可能な開発目標(SDGs)の進捗が遅れている現状を認識し、特に発展途上国が直面する課題に焦点を当てた。
また、経済的不平等の解消や社会福祉の向上、環境保護に関する具体的な政策や国際的な資金調達の重要性についても議論が交わされた。
会議では公的・民間部門の協力を通じた資金調達やエネルギー転換に向けた技術投資の促進が強調された。
チン首相は「地球は先祖から受け継いだものではなく、未来世代から借りているものである」という格言を引用し、現代の行動が未来の運命を決定するとの信念を強調した。
その上で、ベトナムは持続可能な世界の実現に向け、国際社会と連携して排出ゼロ達成を目指すことを表明するとともに、SDGsの実現加速に向けて次の3つの提案を提示した。
チン首相はデジタル転換、グリーン転換、エネルギー転換を柱とし、特に科学技術とイノベーションを持続可能な発展の鍵と位置付けた。
G20に対しては、技術移転や資金支援を通じて発展途上国の能力強化を支援するように求めた。
また「人間を中心に据える」との理念のもと、社会的公正と包括的な発展の実現が持続可能な発展の前提条件であると指摘した。
さらに、公的・民間部門の連携を通じて効率的な資金調達を実現し、持続可能な発展とエネルギー転換を支えるための新たな協力モデルの必要性を強調した。
また、ベトナムは2025年4月に「グリーン成長とグローバル目標パートナーシップ(P4G)サミット」を主催する意向を表明し、国際社会から歓迎された。
チン首相の積極的な参加と提案はG20各国から高く評価され、ベトナムの国際的地位と役割が一層強調された。
ベトナムの持続可能な発展への取り組みは、地球規模の課題解決に向けた重要な一歩となる。
※ポステオリジナルニュースは各ニュースソースを参考に編集・制作しています。