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ユニクロ、逆風の中でベトナム市場での拡大を加速
<写真:tuoitre.vn>
世界のファッション市場が困難に直面する中、日本発のグローバルファッションブランドであるユニクロは、ベトナム市場での事業拡大計画を強気に発表した。
同社は2024年に6店舗を新規開業し、国内店舗網をさらに広げる見通しである。
ユニクロは先日、ベトナム進出5周年を記念したイベントを開催すると同時に、2024年末までにドンナイ省ビエンホア市のビンコムビエンホアショッピングセンターに店舗をオープンすることを発表した。
さらに、2025年にはフエ市への進出も計画しており、これにより北部、中部、南部の三地域で店舗網を確立する予定である。
ベトナム国内の店舗数は27店舗にまで拡大することになり、この成長は同社がベトナム市場に進出してわずか5年での達成となる。
世界的なファッション業界が低迷する中、ユニクロは店舗販売とオンライン販売の両面で堅調な成績を記録しており、特にユニクロのアプリ利用者数は、前年比で140%の増加を見せている。
ユニクロベトナムの西田秀樹社長は「ベトナムの消費者に愛されているのは非常に幸運である」とコメントした。
UVカット機能付きのジャケットや寒冷地向けの保温インナー「ヒートテック」など、同社の人気商品は高い評価を得ているという。
また、親会社であるファーストリテイリングの2024年度決算によると、東南アジア、インド、オーストラリア市場での成長が顕著で、グループ全体の利益が5000億円を超え、前年比31%増の過去最高を記録した。
ユニクロの成功の鍵の1つには「メイド・イン・ベトナム」製品の比率増加が挙げられる。
同社によれば、現在ベトナム国内のユニクロ店舗で販売される製品の60%以上が国内生産であり、前年の50%から増加した。この戦略により、消費者の需要に迅速に対応可能であるという。
西田社長は「国内生産比率をさらに高めることで、安定した供給を確保し、国内繊維産業の発展を後押ししたい」と述べた。
さらに、ユニクロは地域人材の育成にも注力している。同社の店舗長や地域マネージャーの74%がベトナム人であり、今後も地元の人材育成や雇用機会の拡大を進める方針である。
また、2025年までに従業員の1%を障害者雇用とする目標も掲げている。ユニクロは「Cảm ơn Việt Nam - Luôn vẹn tin yêu(ベトナムに感謝、永遠の信頼を)」をテーマにした特別キャンペーンを11月29日から12月5日まで実施している。
この期間中は全国のユニクロ店舗およびオンラインストアにて、顧客への感謝を込めた特典が提供される予定である。
ベトナム市場での拡大を図るユニクロの動きは、地域経済や繊維産業の発展にも寄与し、持続可能な成長の一助となることが期待される。
※ポステオリジナルニュースは各ニュースソースを参考に編集・制作しています。