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2025年のテト消費、節約志向が強まる見通し

2024年12月05日(木)07時00分 公開
2025年のテト消費、節約志向が強まる見通し

<写真:danviet.vn>

 

2025年のテト(旧正月)を前にベトナムの消費者はこれまでの派手な消費行動から一転し、節約志向が強まる兆しが見られる。

 

市場調査会社カンター・ワールドパネル・ベトナムの最新レポート「2025年テト消費動向」によれば、経済状況や消費行動の変化が企業戦略に影響を与えると予測されている。

 

同社のグローバルビジネスディレクターであるグエン・フオン・ガー氏は、家計の経済状況がパンデミック前の水準に完全には戻っていないことが、消費行動に影響を与えていると分析する。

 

特に消費財(FMCG)の市場規模は都市部と地方部の両方で回復の兆しが見られないという。

 

テト直前の2か月間におけるFMCG市場の寄与度も減少傾向にあり、消費者はテトの準備を簡素化し、家族や個人の時間を優先する傾向が強まっている。

 

このため、贈答品として実用性が高く、健康に配慮した製品への需要が高まっている。

 

具体的には、家族全員が利用できる食品や食用油、インスタント麺、醤油、魚醤といった調味料の人気が高まる一方で、利便性や健康を重視したスナック、ナッツ、ヨーグルト、燕の巣ドリンクなども好まれる。

 

このような変化により、テト商戦は従来の豪華志向から節約志向へシフトするとの見方が広がっている。

 

ガー氏は「この傾向から見て、2025年のテトにおける消費が急増することはない。消費者は節約しつつも実用性を重視する選択を行うと考えられる」と述べた。

 

テト期間中の買い物ではスーパーマーケットやハイパーマーケットが引き続き人気が高い。

 

特にプライベートブランドは低価格で多様な選択肢を提供しており、食品や家庭用品での需要が増加している。

 

また、オンラインショッピングがさらに注目を集めており、多くの消費者が利便性と商品の豊富さを理由にオンラインチャネルを利用している。

 

テト商戦のピークが従来の実店舗よりも早い時期に訪れることが予想される。

 

特に年末の「ブラックフライデー」や「ダブルデイセール」を活用し、洗剤や化粧品などの日用品をお得に購入する動きが加速している。

 

テトの2か月前という時期であるが、市場やスーパーマーケットの購買意欲は低調であり、製造業者は2024年の販売が厳しい年になる見込みである。

 

この状況を受け、企業は競争力を維持するために、価格の引き下げやプロモーションキャンペーンを強化するとしている。

 

消費者の節約志向が強まる中、企業は実用性とコストパフォーマンスに優れた商品開発やプロモーション戦略を打ち出す必要があり、2025年のテト商戦は大きな試練の場となる可能性がある。

 

 

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※ポステオリジナルニュースは各ニュースソースを参考に編集・制作しています。


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