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サイゴン大教会の修復工事、27年末の完成を目標
<写真:vietnamplus.vn>
聖マリア(ノートル・ダム)大聖堂とも呼ばれるサイゴン大教会の大規模修復工事が2027年末の完成を目指し進行中である。
ただし、修復プロジェクトの責任者であるホー・ヴァン・スアン司祭によると、資金不足の場合は作業が中断される可能性もある。
修復工事は2017年7月1日に開始され、ベルギーの専門企業であるモニュメント社が施工を担当し、資金はホーチミン市大司教区が教区民や国内外の信者からの寄付をもとに自給している。
スアン司祭によると、修復作業は既に全体の半分以上が完了しているが、今後の工程にはさらに多くの時間を要する。
特に教会の2つの鐘楼と鉄製の塔が最も深刻な損傷を受けており、入念な修復が求められている。
ヨーロッパの規定では教会は50年ごとに修繕、100年ごとに大規模な修復を行う必要がある。
サイゴン大教会は既に建設から137年以上が経過しており、損傷が著しいことが指摘されている。
これまでの工程では塔の屋根や壁面の修復作業、腐食した外壁レンガの取り外しとドイツ製の手作り品である新しいレンガとの交換が行われた。
また、教会内に設置されていたオルガンは損傷が激しく、修復が困難であるとされた。
このため、新たなオルガンの製作が提案されており、製作には前金50%の支払い後、約3年を要する見込みである。
2024年のクリスマスシーズンには、教会の鐘楼から地上までを覆う形でLED照明50万メートル分が取り付けられた。
この作業には2週間以上が費やされ、青色を基調とした「エコ・クリスマス」のメッセージが込められている。
この照明装飾は修復工事完了後には、サイゴン大教会が夜間に輝きを放つランドマークとなることを示唆するものである。
スアン司祭は「環境保護への意識を高めるため、今年のクリスマスを通じてこのメッセージを信者に届けたい」と述べた。
大教会前面に設置されたカラフルな星型装飾は、2025年に予定されるカトリック教会の聖年を象徴するロゴでもあり、信者にその意義を伝える役割を果たしている。
LED照明は毎日午後5時30分から深夜0時まで、そして午前4時30分から午前6時まで点灯され、クリスマスシーズンを彩る。
※ポステオリジナルニュースは各ニュースソースを参考に編集・制作しています。