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外国人の不法滞在を支援、関与したベトナム人に刑事処分
<写真:tuoitre.vn>
外国人の不法滞在を支援した個人が刑事責任を問われ、実刑判決を受ける事例が相次いでいる。これにはインターポールによる指名手配犯の不法滞在を許容したケースも含まれる。
ダナン市の裁判所は11月21日に、不法滞在を支援した罪でフイン・グエン・トゥイ・ズオン被告(25)に懲役2年6カ月の判決を下した。
ズオン被告は中国国籍の男性がビザの期限切れ後もベトナムに滞在することを知りながら、住居の手配を行ったとして罪に問われた。
ズオン被告は通訳者として活動する傍ら、中国版TikTok「Douyin」でライブ配信を行うため、男性と協力関係を築いた。
その後、男性から2000万ドン(約11万9957円)の報酬を受け取り、ダナン市内の住宅を契約した。契約時に虚偽の説明を行い、外国人居住者としての登録義務を怠っていた。
また、ダナン市公安局はインターポールにより詐欺容疑で指名手配されていた中国国籍のシュウ・ミン容疑者の不法滞在を許容した3人を逮捕した。
シュウ容疑者はカンボジアから不法入国後、ホーチミン市やニャチャン市を経てダナン市に居住し、地元住民らの手助けを受け、滞在先を確保していた。
公安局の捜査によれば、関係者はシュウ容疑者がパスポートや有効なビザを持っていないことを知りながら部屋を賃貸し、不法滞在を支援したとされる。
さらに、ダナン市の宿泊施設ハナウマアパートメントのオーナーであるグエン・ザー・バオ容疑者も、不法滞在を組織的に支援したとして起訴された。
ロシア人やリトアニア人の外国人住民がビザの有効期限を過ぎた状態で滞在していることを認識しながら、部屋を貸し出して総額1億1100万ドン(約66万5760円)以上の収益を得ていた。
バオ容疑者は滞在者の居住登録や当局への報告義務を怠り、その責任を問われている。
ベトナム政府は不法滞在を支援する行為に対し厳罰化を進めており、公安当局は国内の外国人滞在状況を厳密に管理し、違法行為の摘発を強化する方針を示している。
不法滞在問題の背景には経済的利益を優先する一部の関係者の行動があるが、当局は今後も取り締まりを徹底する方針である。
※ポステオリジナルニュースは各ニュースソースを参考に編集・制作しています。