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ホーチミンの高齢者健康診断、4万9000人超が高血圧

2024年12月17日(火)07時00分 公開
ホーチミンの高齢者健康診断、4万9000人超が高血圧

<写真:nld.com.vn>

 

ホーチミン市で2024年に実施された高齢者向けの健康診断により、高血圧を初めて診断された高齢者が4万9000人以上に上ることが明らかになった。

 

この調査は、市内に暮らす高齢者を対象に、非感染性疾患(NCD)の早期発見を目的として実施されたものである。

 

ホーチミン市保健局の報告によれば、市内の高齢者人口約110万人のうち、2024年の健康診断を受けたのは32万7552人で、全体の約29.5%に当たる。

 

その診断の結果、以下の主な疾患が確認された。

 

高血圧:既に診断されていた患者は全体の46.5%(15万2504人)で、今回の診断で新たに10.21%(4万9007人)が発見された。

 

糖尿病:既診断者は17.1%(5万5891人)で、新規診断者は0.02%(84人)であった。

 

この結果、高血圧患者は診断を受けた32万人中20万人を超え、糖尿病患者も5万6000人以上に達した。保健当局は、これらの患者の継続的な管理を進めている。

 

また、診断率を基に推計すると、市内の全高齢者110万人を対象に検診を実施した場合、高血圧を認識していない患者は約11万人に達する可能性があるという。

 

特に放置された高血圧は、将来的に心臓病や脳卒中などの重大な疾患を引き起こすリスクが高まるため、早期診断と治療の重要性が指摘されている。

 

一方で、精神的な健康も課題として浮上している。調査によると、80歳以上の高齢者は60~69歳の層と比較して、うつ病のリスクが約3倍高い傾向があることが明らかになった。

 

保健局のレー・モン・トゥイ・リン副局長は「身体的な治療だけではなく、精神的ケアを含む包括的な健康管理が必要である」と述べている。

 

さらに、高血圧の若年化も懸念されている。ニャンザン病院心臓病科のグエン・タイ・イェン医師は、運動不足、不健康な食生活、肥満、喫煙・飲酒、塩分過多の食事、ストレスといった要因が高血圧を引き起こし、若年層にも広がっていると指摘する。

 

高血圧が進行すると冠動脈疾患などの深刻な病気につながるリスクがあるため、生活習慣の改善が急務である。

 

こうした状況を受け、ホーチミン市は2023年7月に保健局が提案した2024~2025年の健康診断計画を承認した。

 

この計画では、ホーチミン市が年間約1500億ドン(約8億9670万円)を投じ、高齢者に無料で健康診断を提供する方針を打ち出している。

 

急速に進む高齢化社会に対応し、治療コストの削減と高齢者の生活の質向上を目指す取り組みである。

 

 

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※ポステオリジナルニュースは各ニュースソースを参考に編集・制作しています。


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