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ベトナムの電子商取引、市場規模250億ドルを突破
<写真:znews.vn>
ベトナム商工省の報告によれば、2024年末時点で国内の電子商取引(EC)市場規模は推定で250億ドルを超え、前年から約20%の成長を遂げる見込みである。
この成長はベトナムのデジタル経済全体の2/3を占める規模に達しており、同国の経済発展を支える重要な柱となっている。
ベトナムでは多くの中小企業がECを活用して急成長しており、越境ECの売上も顕著な伸びを示していることで、国内市場にとどまらず海外市場へのアクセスも広がっている。
しかし、急速に発展するEC市場には課題も多い。規制面では現行の法的枠組みが市場の複雑化や多様化に十分対応できていない状況が指摘されている。
越境ECでは法規制が未整備であるため、多くの国際的プラットフォームが必要な手続きを経ずに参入している状況が続いている。
最近注目を集めたTemuやSheinの事例がその典型とされる。
また、偽造品や品質不良品の流通も深刻な問題となっており、オンライン取引の高度化に伴い、これら違法行為の取り締まりがますます難しくなっている。
ハノイ市場管理局はECを悪用した違法取引に対して積極的な取り締まりを行っており、2024年に617件の違反を摘発し、罰金総額は96億ドン(約5900万1600円)、押収物の総額は約36億ドン(約2212万5600円)に達した。
中でも注目されたのは、ハノイ市ハドン区における「Mailystyle」というアカウントの事例である。
このアカウントはライブコマースを通じて1日で数十億ドンを稼ぐ規模の取引を行っていたが、当局の摘発により約20億ドン(約1229万2000円)相当の12万6000点以上の商品が押収された。
現在、この事案は警察に引き継がれ、法的処理が進行中である。
ベトナム商工省は、越境取引に関する法規制の強化や不正行為を防止するための監視体制の充実を計画している。
EC市場のさらなる発展には、透明性の向上と信頼性の確保が不可欠である。
EC市場はベトナム経済の重要な成長エンジンとして期待されており、これらの課題を克服することで、同国のデジタル経済はさらなる発展を遂げることが予想される。
※ポステオリジナルニュースは各ニュースソースを参考に編集・制作しています。