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飲酒運転の罰則強化、高額罰金に多くの違反者が涙
<写真:tuoitre.vn>
2025年1月1日、ベトナムでは飲酒運転に対する取り締まりが強化され、多数の違反者が摘発された。
政令168/2024の施行に伴い、罰金額や運転免許証の減点措置が従来より厳格化されたことが波紋を広げている。
同日夜、トゥードゥック市カーバンカン通りで行われた取り締まりでは、39歳の建設作業員P.Q.T氏が検挙された。
T氏の呼気中アルコール濃度は0.310mg/Lで、新規定によって600万〜800万ドン(約3万6876〜4万9168円)の罰金と運転免許証の10点減点が課された。
年間の持ち点12点中10点が減点されたことで、T氏は「今後は絶対に違反しない」と反省を語ったが、直後に「作業後に依頼主からの招待で少量のビールを摂取しただけ」と言い訳する姿も見られた。
一方、31歳のD.B.T氏は呼気中アルコール濃度1.113mg/Lで検挙され、800万〜1000万ドン(約4万9168〜6万1460円)の罰金と最大24カ月間の運転免許停止処分を受けた。
D氏は罰則内容に強く抗議し、署名を拒否した上で、車両のシートを破壊してその場を立ち去るなどの騒ぎを起こした。
1月1日に施行された政令168/2024は、2019年の政令100を改正し、飲酒運転の罰金額を大幅に引き上げたほか、違反の重大性に応じた減点制度を導入したものである。
この規定変更は飲酒運転による交通事故を抑止することを目的としている。
2024年の統計では2万1500件を超える交通事故が報告され、その中で飲酒運転が主要な要因となった事例も少なくなかった。
しかし、罰則の厳格化は市民生活に深刻な影響を及ぼしている。
特に、運転を生業とする人々にとって高額な罰金は重い負担となり、一部の市民からは罰則に対する反発の声が上がっているという。
交通安全当局は「厳しい罰則は交通事故を減少させるための抑止力」と説明するが、同時に啓発活動や柔軟な運用が求められている。
今後も取り締まりは継続される見通しであり、市民一人ひとりが飲酒運転をしない意識を持つことが重要である。
新たな罰則規定の効果がどのように現れるかが今後の課題となる。
※ポステオリジナルニュースは各ニュースソースを参考に編集・制作しています。