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メトロ1号線沿線の住宅価格、最大70%の値上がり
<写真:vnbiznews.com>
ホーチミン市のメトロ1号線(ベンタイン〜スオイティエン間)の商業運行が2024年12月22日に始まり、沿線地域の不動産市場に大きな影響を与えている。
Savillsベトナムの報告によれば、沿線の分譲マンション価格はプロジェクトの位置によって35%から70%まで急上昇し、中には価格が2倍になったケースも見られるという。
例えば、マステリタオディエンの価格は2019年時点で1㎡当たり4900万ドン(約30万4180円)であったが、現在では8400万〜1億2000万ドン(約52万1400〜74万4880円)に達し、57〜67%の値上がりを記録している。
同様にザ・ナッシムやゲートウェイタオディエンも、過去5年間で24〜42%の価格上昇を見せており、これらの上昇幅はホーチミン市内の他地域と比較しても際立ったものである。
中心部に近いアンフー駅やタオディエン駅、ベンタイン駅周辺では、マンションの平均価格が1㎡当たり7000万〜1億2000万ドン(約43万4510〜74万4880円)に達している。
一方、外縁部に位置するトゥードゥック駅やビンタイ駅周辺では5500万〜7000万ドン(約34万1400〜43万4510円)とやや低めの価格帯である。
既存のプロジェクトだけではなく、現在進行中または計画中のプロジェクトも価格上昇の傾向を示している。
例えば、マステライズグランドビューは、1㎡当たり1億1000万〜1億5000万ドン(約68万2800〜93万1095円)の販売価格が提示されており、これは初期段階から30〜40%の上昇を記録している。
また、未着工のザ・ナインステラーズは8500万〜1億2000万ドン(約52万7620〜74万4880円)の価格帯で取引されることが予測されているという。
Savillsベトナムのトロイ・グリフィス副社長によると、メトロ1号線が地域の不動産価値を押し上げる重要な要因である。
この路線は交通渋滞や事故の削減、環境汚染の緩和など、多方面で都市生活の改善に寄与している。
また、同様の影響はハノイ市でも確認されており、カウザイ〜ニョン線沿線では、駅周辺500m以内の分譲マンション価格が2023年第3四半期から2024年第3四半期にかけて平均40%以上上昇した。
さらに、メトロ沿線以外の地域でも供給不足を背景に25〜35%の価格上昇が記録され、メトロ駅の利便性が不動産価格全体を5〜15%押し上げる要因となっていると分析されている。
メトロ1号線の開業はホーチミン市の都市発展における重要な節目となり、不動産市場の成長を加速させる契機となった。
今後、さらに都市インフラが整備される中で、沿線地域の不動産価値は引き続き上昇する見通しである。
不動産市場におけるメトロの影響力は、ホーチミン市だけではなく、全国的な都市開発のモデルケースとなる可能性が高い。
※ポステオリジナルニュースは各ニュースソースを参考に編集・制作しています。