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ダナンで黒濁排水がハン川に流入、環境汚染が深刻化
<写真:tienphong.vn>
ベトナム中部のダナン市でカムレ川とハン川の合流地点付近に大量の黒濁排水が流れ込み、悪臭を放ちながら深刻な環境汚染を引き起こしていることが明らかとなった。
現場では水面に浮かぶ多数の魚の死骸が確認され、住民からの苦情が相次いでいる。
1月6日にはタンロン通り沿いのドス橋の排水口から黒い排水がカムレ川へ流れ込む様子が確認された。
この排水は濃い黒色を帯び、川の水と混ざり合うことでさらなる汚染を引き起こしている。
同様の状況はナムヴィエタ都市区のダオノイ街区近辺の排水口でも見られ、大量の黒濁排水が流出し、その表面には白い泡が発生していた。
さらに、カムレ区のグエンチーフォン橋からホアスアン橋に至るエリアにおいても、複数の排水口から汚水がハン川へ放出されていることが確認された。
排水口にはダナン国際展示会場付近やトンタットズオンキー通り沿いの地点も含まれている。
ダナン市排水・汚水処理会社によれば、最近の降雨により排水システムの流量が増加し、既存のポンプ設備の処理能力が追いつかなかったことが一因である。
また、2007年稼働のホアクオン汚水処理施設は嫌気性生物処理技術を採用しているが、消毒工程を欠いている。
そのため、処理後の排水が灰色を帯び、川の水と混ざることで黒く見える現象が発生しているという。
特に、ダオノイ街区の排水口では、設計上の3基のポンプがフル稼働しているにもかかわらず、ピーク時に過負荷状態となり、排水が川に流れ込む状況に陥っている。
ダナン市人民委員会はこの汚染問題を深刻に受け止め、関連部門と協力して恒久的な解決策を模索しているという。
排水処理システムの能力増強を含む計画が進行中であり、都市環境の持続可能性を確保するための取り組みが求められている。
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