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ベトナムの配車アプリ、旧正月需要で利用困難に
<写真:anninhthudo.vn>
ホーチミン市では旧正月(テト)を控えた需要の増加や交通渋滞の影響により、配車アプリの利用が困難となっている。
利用者からは「長時間待っても車両が確保できない」との声が相次ぎ、一部ではドライバーが意図的にアプリを「オフ」にしているとの指摘も出ている。
配車アプリ「Grab」を利用したトゥードゥック市在住のグエン氏によれば、18日夕方、約8.5kmの移動に車両を確保するまで40分以上を要したという。
グエン氏は「ピーク時間ではないのに料金は23万~33万ドン(約1426~2046円)と高額であり、しかも車両が捕まらないのは非常に不便である」と語った。
同様の不満は市内各地で聞かれ、複数のアプリを試しても、いずれも配車に失敗するような状況である。
こうした問題について、Grabは「旧正月前の移動需要増加が主な原因」と説明している。
ホーチミン市では乗客数の急増により、ドライバーが乗客を迎えに行く時間や移動時間が通常よりも長くなり、一部地域ではサービス提供が困難な状況が発生しているという。
一方で、ドライバーがアプリを意図的にオフにしているという指摘は否定した。
Grabはドライバー向けの報酬プログラム導入やリアルタイム技術による混雑対策を進めていることを明らかにした。
同様に「Be Group」も年末年始の需要増と交通渋滞がサービスの効率を低下させていることを認めた。
Be Groupは地図機能やナビゲーション技術の改善を進めているという。
また、料金の上昇に関する不満も出ているが、Grabは「基本料金に変更はない」としている。
ただし、一部の時間帯や地域では需要と供給のバランスに応じたダイナミックプライシングが適用されるため、料金が変動することがあると説明した。
ホーチミン市の配車アプリ市場は、旧正月を控えた移動需要急増と交通渋滞の影響で一時的な混乱に直面している。
各社は技術的な改善やドライバー支援の強化に努めているが、状況の完全な改善には時間を要するとみられる。
利用者にとっては、引き続き忍耐が求められる状況が続く可能性が高い。
※ポステオリジナルニュースは各ニュースソースを参考に編集・制作しています。