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ホアンキエムの大気汚染対策、歩行者天国の拡大を検討

2025年01月24日(金)07時00分 公開
ホアンキエムの大気汚染対策、歩行者天国の拡大を検討

<写真:laodong.vn>

 

ハノイ市ホアンキエム区は大気汚染の改善を目指し、低排出区域(LEZ)の導入を進める中で、歩行者天国の拡大と観光電気車の運行範囲拡大を計画している。

 

21日に開催された「低排出区域実施に関する解決策」をテーマとした座談会において、ホアンキエム区天然資源環境局のチン・ティ・ミン・フオン副局長は、3月中に具体案を完成させる予定であることを明らかにした。

 

フオン副局長によると、ホアンキエム区はこれまでに歩行者天国や観光電気車の運行を成功裏に実施してきた実績を踏まえ、LEZの導入に向けた適切な条件が整っている。

 

また、ホアンキエム区では区民や行政が非汚染環境を目指す強い意志を持っている点も大きな利点であるという。

 

現在、ホアンキエム区内には3つの歩行者天国エリアが設けられているが、これらのエリアをさらに拡大し、個人車両の利用を抑えることで大気汚染の軽減を目指している。

 

また、観光電気車の運行網を区全体に広げ、都市の空気質を向上させる計画である。すでに電気車サービス用アプリには数万人が登録しており、住民には割引も提供されている。

 

一方で、LEZの具体化には多くの課題が存在する。ハノイ市はベトナム国内で初めてLEZを試行する地域であり、ホアンキエム区とバーディン区がその先駆けとなる。

 

未整備の交通インフラがプロジェクト推進の障害となっている。ハノイ市天然資源環境局のリュウ・ティ・タイン・チー副局長によると、交通手段に焦点を当てたLEZ実施の詳細な指針が策定中である。

 

2024年第4四半期の統計によれば、ハノイ市内の大気汚染指数は約49%の日が「悪い」となっており、44%の日が「非常に悪い」と判定されている。

 

主な汚染源は交通機関と道路粉塵であり、全体の50%以上を占める。また、年末の気象条件や交通量の増加も汚染悪化の要因とされている。

 

2024年12月にハノイ市議会がLEZ導入を承認し、2025年1月1日から施行が開始された。ホアンキエム区とバーディン区では2025年から2030年にかけてLEZが試行され、他の区にも広げる計画が進められている。

 

2031年以降は一定の環境基準を満たす地域でLEZが義務化される見通しである。

 

LEZ対象地域では、ディーゼル車や排出基準を満たさない車両の通行制限、クリーンエネルギー車両の導入促進、監視カメラの設置や適合車両ステッカーの発行、交通手段への課税や料金設定が行われる。

 

また、ハノイ市はLEZ内に居住・勤務する住民や事業者への支援策を策定し、化石燃料車からクリーンエネルギー車への転換を促進する。ホアンキエム区でのLEZ試行が成功すれば、ハノイ市全域への波及効果が期待されている。

 

 

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※ポステオリジナルニュースは各ニュースソースを参考に編集・制作しています。


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