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北部はバナナが供給不足、テト前から価格が急騰
〈写真:Nguoiquansat.vn〉
テト(旧正月)に欠かせない果物の1つであるバナナの価格が2025年は例年にない高騰を見せ、特に北部では供給不足が深刻化し、一房あたり数十万ドンに達するなど、急激な値上がりが続いている。
ハノイ市内および北部各省の市場では、テトが近づくにつれて青バナナの価格が日々上昇し、ドイカン通りやホアンガン通り、バンクアン市場、ハドン市場などでは、一房の最低価格が数十万ドンに達し、例年にない高値を記録した。
現在の市場では一房あたり10万~30万ドン(約620~1860円)が一般的な価格となっており、形が整い奇数個の果実が揃った縁起の良い房は40万~50万ドン(約2480~3100円)にもなる。
バナナの卸売業者によれば、価格高騰の主な要因は供給不足にある。2024年9月に発生した台風ヤギの影響で、北部の主要なバナナ生産地が甚大な被害を受けた。
その結果、市場に出回るバナナの量が大幅に減少し、価格が急騰した。特にテト直前の1月下旬に入ると、消費者の買い出しが本格化するため、価格上昇の勢いがさらに加速したという。
また、バナナだけではなくテト用の果物全般も値上がりしている。ハドン区在住のマイ氏によると、仏壇に供える果物の盛り合わせを用意するには、50万ドン(約3100円)が必要になる。
北部最大のバナナ生産地の1つであるタイビン省フンハー郡ホンアン村でも、深刻な供給不足が発生している。
ホンアン村人民委員会によると、村は初めて、他地域からバナナを仕入れなければならない状況に陥っているという。
台風ヤギの影響で地元農家はバナナの再生産を開始できず、テト用の収穫には間に合わなかったことが原因である。
テトの需要増加に加え、供給不足が重なったことで、バナナをはじめとする果物の価格上昇は今後も続く見込みである。
※ポステオリジナルニュースは各ニュースソースを参考に編集・制作しています。