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息子の愛人に塩酸攻撃、父親が2億ドンで犯行依頼

<写真:hatinhtv.vn>
ハノイ市ソンタイ町で発生した硫酸攻撃および暴行事件に関連して、ハノイ市警察は2月20日に9人の容疑者を緊急逮捕し、刑事拘留した。
事件の背景には既婚の息子が愛人関係を続けていたことに不満を抱いた父親が、約2億ドン(約118万1400円)を支払い、愛人女性を襲撃させたという動機がある。
2月12日夜、被害者のH.T.Hさん(30)はソンタイ町の自宅へ帰宅中に2人組の男に襲撃された。
顔に催涙スプレーを浴びせられた後、鉄パイプで両脚を折られ、さらに硫酸をかけられた。
Hさんは太もも、足、手など体の5%に化学熱傷を負い、骨折も併発しており、現在は国立火傷病院で治療を受けている。
事件を受け、ハノイ市警察は刑事警察部門とソンタイ町警察が合同で捜査を開始した。
証拠と容疑者の供述を基に、事件の背後にドー・バン・タン(49)が関与していることが明らかになった。
調査によると、タンの息子であるドー・クアン・Tは既婚者で2人の子供がいたが、被害者のHさんと不倫関係にあった。
タン容疑者は関係を断ち切らせようとしたが失敗したため、最終的に娘のドー・ティ・キム・フオン(25)と共謀し、2億ドン(約118万1400円)を支払ってHさんを襲撃するように依頼した。
犯行の実行にはフオン容疑者の夫であるクアット・バン・トゥイ(34)を含む複数の人物が関与していた。
計画を指揮したのはファム・スアン・トン(38)で他の実行犯をまとめていたという。
レ・バン・ニャット(31)は催涙スプレーと金属バットを用意し、フオンとトゥイから塩酸(HCL)を受け取った。
2月12日夜、ビー・ディン・ガック(40)の運転する車で現場へ向かった一味は、Hさんが帰宅するタイミングを狙って襲撃を実行した。
催涙スプレーを浴びせ、金属バットで両脚を折り、倒れたところに硫酸をかけて逃走したという。
翌日、タンはトンの指示に従って2億ドン(約118万1400円)を支払い、そのうち1億8500万ドン(約109万3795円)が実行犯に分配された。
今回の事件は家族内の問題を背景にした計画的な暴力行為として社会に大きな衝撃を与えている。
ハノイ市警察は今後も事件の詳細を調査し、関与者全員の責任を追及する方針である。
ベトナムでは近年、個人的な恨みによる硫酸攻撃事件が増加傾向にあり、厳罰化を求める声が高まっている。
政府および司法機関は今回の事件を契機に、同様の犯罪抑止に向けた法整備を検討する必要がある。
※ポステオリジナルニュースは各ニュースソースを参考に編集・制作しています。