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職場での叱責が原因、上司4人を硫酸で襲撃

2025年02月21日(昨日)07時00分 公開
職場での叱責が原因、上司4人を硫酸で襲撃

<写真:baomoi.com>

 

ホーチミン市人民裁判所は2月19日、7区のタントゥアン輸出加工区で働いていた元労働者であるグエン・キム・ヴィン被告(41)を殺人罪で審理した。

 

ヴィン被告は職場での叱責に対する報復として硫酸を使用した襲撃を繰り返し、4人に重傷を負わせたとされる。

 

しかし、初公判で被告は供述を翻して無罪を主張したため、裁判所は追加捜査を命じた。

 

2019年、ヴィン被告はタントゥアン輸出加工区内の工場でプレス作業を担当していたが、作業の遅れをたびたび指摘され、組長のトゥアン氏から叱責を受けていた。

 

これに怒りを抱いたヴィン被告は、報復のために硫酸を購入し、同年10月21日に仕事帰りのトゥアン氏を待ち伏せして襲撃した。

 

トゥアン氏は顔に重傷を負い、両目を失明するという深刻な被害を受けた。

 

その後、ヴィン被告は2021年に別の会社に就職したが、再び上司に叱責されたため、同様の方法で副組長のフイ氏に硫酸を浴びせ、50%の重傷を負わせた。

 

さらに2022年には他の2人の上司にも襲撃を行い、1人は片目を失明し、もう1人は30%の重傷を負った。

 

被告は2022年11月に逮捕され、4件すべての犯行を認めたとされる。

 

しかし、公判でヴィン被告は「捜査中に暴行を受けたため、虚偽の自白をした」と主張し、犯行を全面的に否認した。

 

また「真犯人は別にいる」と述べ、自分自身も「正体不明の人物から硫酸を浴びせられた」と主張した。

 

これに対し、検察は「被告の供述は弁護士と検察官の立ち会いのもとで行われた正当なものである」と反論を行った。

 

さらに、ヴィン被告が「犯行直前に硫酸を扱う際に不注意で両足に火傷を負った」と説明していたことを証拠として提示した。

 

しかし、ヴィン被告は「子供の頃から意識喪失や転倒を繰り返しており、精神的に不安定」とも主張し、供述は二転三転した。

 

公判には被害者4人全員が出席し、最も重傷を負ったトゥアン氏は「仕事上の注意だけでこれほど残酷な報復を受けるとは思わなかった」と語り、治療費や精神的苦痛を含めて約40億ドン(約2358万1880円)の損害賠償を求めた。

 

他の被害者もそれぞれ約20億ドン(約1176万4000円)や4億ドン(約237万7820円)の賠償を請求した。

 

しかし、片目を失明したミン氏は「被告に更生の機会を与えたい」として賠償請求を行わなかった。

 

ホーチミン市人民裁判所はヴィン被告の供述に矛盾が多く、被害者側の賠償請求の根拠を含めて確認が必要と判断し、事件を検察に差し戻して追加捜査を命じた。

 

ヴィン被告の精神状態の確認も含め、再捜査の結果に基づき、改めて裁判が開かれる見通しである。

 

今回の事件は職場の人間関係を巡る暴力事件として社会に大きな衝撃を与えており、裁判の行方に注目が集まっている。

 

 

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※ポステオリジナルニュースは各ニュースソースを参考に編集・制作しています。


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