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家事代行アプリの利用が拡大、高評価家政婦は高給取りに

<写真:znews.vn>
ベトナムではアプリを通じた時間制の家事代行サービスが急速に成長している。
利用者はスマートフォンで簡単に清掃や洗濯、料理、育児などのサービスを予約し、家政婦の採用や管理の手間を軽減可能である。
家事労働者も柔軟な働き方を選択可能となり、収入の向上にもつながっている。
家事代行アプリの利用者は年々増加しており、現在は「bTaskee」「Guvi」「Trông trẻ Pro」「Miss Care」といったアプリがある。
これらのサービスは短期間で信頼できる家事労働者を見つけやすく、料金が明確である点が評価されている。
必要な時間だけ家政婦サービスを受けることでコストを抑えることも可能である。また、利用者が家政婦を評価する仕組みになっており、サービス品質も担保されているという。
家事代行アプリの普及により、家事労働者の働き方も変化しており、従来の「住み込み」スタイルから、アプリを通じて個別の仕事を請け負う形へと移行する人が増えている。
「bTaskee」を通じて働くトゥー氏(50)によると、以前と比較して家族との時間を確保することが可能となり、雇い主の顔色をうかがう必要もなくなったという。
トゥー氏の当初の月収は約550万ドン(約3万2100円)であったが、アプリでの評価が高まった今は月収2200万〜2400万ドン(約12万8400〜14万円)を得ている。
需要の増加を受け、家事代行アプリ市場では競争が激化しており、ベトナムの大手配車アプリ「Be」も新たに家事代行サービス「be Giúp việc」を開始した。
bTaskeeより1万〜2万ドン(約58〜116円)安い料金を設定し、週末でも追加料金なしの価格戦略を採用している。
一方、bTaskeeは20省・市にネットワークを拡大してサービスの迅速化を図るとともに、家政婦のスキル向上を目的としたトレーニングセンターを設立し、専門的なサービスの提供を目指しているという。
さらに、東南アジア市場への進出も計画しており、タイ、インドネシア、マレーシアへの展開を視野に入れている。
家事代行アプリの普及により、多くの家庭が手軽にサービスを利用可能になったが、いくつかの課題も指摘されている。
一部の利用者からは、雇用関係が短期間のため家政婦の信頼性が低く、貴重品の盗難リスクがあるとの懸念が寄せられている。
さらに、アプリ運営会社に報告しても十分な対応が得られないケースもあるという。
また、家政婦によって作業の質にばらつきがあり、利用者が監督しないと手を抜くことがあるとの声もある。
評価が低いと依頼が減るため、利用者に評価を上げるよう懇願する家政婦もいるという。
利便性とコスト削減のメリットがある一方で、信頼性の確保やトラブル対応の仕組みづくりが家事代行アプリ市場の今後の課題となる。
※ポステオリジナルニュースは各ニュースソースを参考に編集・制作しています。