おすすめのプロモーション
ホーチミンの繁華街、一夜限りを探す学生の夜

<写真:tuoitre.vn>
ホーチミン市の繁華街、ブイビエン通りのバーやクラブでは、若者たちが一夜限りの関係を求めて集っている。
学生も例外ではなく、アルコールや笑気ガス、シーシャに酔いしれながら、刹那的な出会いを繰り返す姿が見受けられる。
彼らには、昼間の学び舎とは異なる「もう1つの顔」が存在している。
34歳男性のグエンは、こうした夜の社交場を「狩り場」と呼び、実際に週末にはブイビエン通りのバーで女性との接触を試みる。
強い酒で気分を高め、相手の視線を読み取り、軽いジェスチャーを交えながら距離を縮めていく。
グエンは「お互いが満足すれば、それでいい」と語る。ホテルで一夜を共にし、翌朝には何事もなかったかのように別れるのが常であるという。
一方、女子大生のマイ(仮名)は失恋を機にバーに通うようになり、はじめは気晴らしが目的であったが、次第にその喧騒と刺激に惹かれていった。
経済的に余裕がなくても「私は美しいから」と自身の外見に自信を持ち、バーでの交際費を他者に頼ることもあった。
しかし、このような環境は若者を危険にも晒す。
マイはある夜、気がつけば知らぬ間に連れ去られ、記憶が曖昧なまま不本意な経験をしたと明かしている。
マイは「それは一生消えない汚点となった」と語り、今もその苦悩を抱えている。
また、いわゆる狩る側とされるグエンも、過去に獲物に裏をかかれた経験があるという。
女性と思い接近した相手が実は男性であったこともあり、また、飲食代を支払った直後に女性が姿を消したというケースもあった。
ベトナムの都市部におけるナイトライフには、学生たちが抱えるもう1つの現実が潜んでいる。
酒と快楽が交錯する空間で、彼らは一瞬の癒やしと引き換えに、何かしらの代償を支払っているのかもしれない。
※ポステオリジナルニュースは各ニュースソースを参考に編集・制作しています。