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クアンガイとコントゥムの合併、観光振興を加速
<写真:tcdulichtphcm.vn>
ベトナム中部のクアンガイ省と中部高原のコントゥム省の合併計画が進行する中、新たに誕生するクアンガイ省は観光産業の強化を戦略の柱に据える方針を打ち出した。
海と山という自然資源の多様性を活かし、沿岸のリーソン島および高原のマンデンを観光開発の中核に位置づける。
5月11日に開催された両省統合に関する第2回定例会議において、コントゥム省党委書記ズオン・ヴァン・チャン氏は、クアンガイ省が経済特区ドンコアットをはじめ、ミーケー海岸、ラオス・カンボジア・タイと接する国境地帯など、海陸にわたる豊かな観光資源を有していると指摘した。
そのうえで、観光を経済発展の牽引役とし、2030年までに中堅省としての地位を確立すべきとの見解を示した。
チャン氏は観光都市として先行するダナン市やビンディン省を模範とする必要性を強調している。
また、ミーケー海岸の魅力や小島ダオベーが投資次第でニャチャン市のヴィンパールに匹敵する観光地となり得る可能性を挙げた。
さらに、コントゥム省のマンデンについては、気候や景観に恵まれており、将来的にはダラット市に匹敵する高原リゾートになるとの期待を示した。
クアンガイ省副党委書記ダン・ゴック・フイ氏も、リーソン島とマンデンの2地域を軸に据えた観光開発を推進する方針を明らかにしている。
現在、チャークック川沿いの都市整備に向けて堰堤建設や水質改善などのインフラ整備が進行中であり、観光およびサービス産業の育成を後押しする体制が整えられつつある。
同省党委書記ブイ・ティ・クイン・ヴァン氏は、ミーケーやチャウタンといった美しい海岸線に加え、整備が進むインフラや豊かな自然資源を活用することで、クアンガイ省は将来的に全国的な観光拠点へと発展できると強調した。
なお、2025年の4月末から5月初旬の連休期間中、クアンガイ省には約23万1000人の観光客が訪れたが、ダナン市はその倍以上にあたる約61万人を記録しており、観光振興に向けたインフラ整備と戦略的投資の加速が急務となっている。
合併後の新クアンガイ省は面積約1万5000k㎡、人口約210万人となる見込みであり、行政の中心は現クアンガイ市に設置される予定である。
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