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ベトナムで越境EC利用が拡大、消費者の購買力と品質志向が顕著に

<写真:vneconomy.vn>
ベトナムでインターネットを通じて海外商品を購入する「越境EC(電子商取引)」の利用が急速に拡大している。
米国や英国、日本、韓国をはじめとする各国の公式サイトや大手ECプラットフォームを通じて、ベトナム人消費者は積極的に購買行動を行っており、それに伴い関連サービスも活況を呈している。
アマゾン・グローバル・セリング・ベトナムによれば、世界の小売EC市場は今後数年で39%成長する見通しである。
このような市場の拡大はベトナム国内の企業にとって海外市場への参入機会を広げると同時に、消費者にとっては正規商品を手軽に購入可能な環境を提供している。
特に若年層を中心に、品質や信頼性を求めて海外公式サイトからの直接購入が増加している。
ぬいぐるみ、インスタント食品、化粧品、衣類、家電など多様なジャンルにわたり、輸入販売業者を介した購入代行も一般化しているという。
米国や中国からの商品が平均10日前後で届くなど、物流サービスの迅速化も利用拡大を後押ししている。
一方で、個人間取引を中心に偽造品や詐欺被害も報告されており、SNSを通じた注文で商品が偽物であったり、販売者と連絡が取れなくなるケースも少なくない。
2024年の統計によると、ベトナムのオンライン小売市場規模は前年比27%増の320億ドル(約4兆5858億円)に達し、そのうち越境ECによる取引額は41億ドル(約5872億5050万円)、輸入額は24億ドル(約3439億3200万円)を占めた。
Shopeeをはじめとする国内主要5プラットフォームの合計売上高は約318兆9000億ドン(約1兆8176億円)にのぼり、Shopee単体では3億2400万点以上の商品が輸入され、売上高は1兆4200億ドン(約81億円)を記録した。
こうした市場の成長に対応し、Viettel PostやEMSなど大手物流企業も越境EC向けの支援体制を強化している。
公共政策専門家によれば、消費者の品質に対する意識の高まりが、国内メーカーの製品競争力向上にもつながる。
今後も越境ECの拡大が見込まれる中で、消費者には信頼性の高いルートを通じた購入が求められている。
模倣品や詐欺のリスクを回避するためには、公式サイトや実績あるサービスの利用が推奨される。
※ポステオリジナルニュースは各ニュースソースを参考に編集・制作しています。