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ベトナム・ビール市場に回復の兆し、ハイネケンが業績を改善

<写真:znews.vn>
ベトナムのビール業界において、ハイネケン・ベトナムの業績が回復基調にあることが明らかとなり、低迷が続いていた市場に再び明るい兆しが見え始めている。
サイゴン商業総公社(Satra)は2024年の連結決算において、税引後利益が前年比37%増の3兆1460億ドン(約175億円)に達したことを発表した。
この業績改善の主因は、ハイネケンとの合弁事業からの収益が大幅に増加したことである。
Satraはハイネケン・ベトナムおよび関連飲料会社に40%を出資しており、これら企業からの利益配分は前年より24%増加し、3兆4430億ドン(約192億円)に達した。
2023年にはこれらの合弁収益が47%減少していたため、今回の回復は業界全体にとって重要な転換点と見なされている。
市場調査会社Euromonitorによれば、ベトナムのビール市場はハイネケン、Sabeco、Carlsberg、Habecoの4社が90%以上のシェアを占める。
2023年にはSabecoが売上高32兆1640億ドン(約1790億円)、純利益4兆4940億ドン(約250億円)、Habecoは売上高8兆3010億ドン(約462億円)、純利益3910億ドン(約21億8000万円)を記録した。
証券会社Mirae Assetの分析によると、ベトナムにおける一人当たりの年間ビール消費量は約43リットルであり、今後も年間2%程度の安定した成長が見込まれている。
一方で、健康志向の高まりや政府によるアルコール規制の強化により、ノンアルコールビールや低アルコール製品への関心も高まっている。
しかし、これらの市場シェアは依然として3%に過ぎない。
業界全体としては、原材料費の上昇や競争の激化といった課題が依然として存在している。
2025年第1四半期には、業界大手のSabecoが成長の鈍化を示し、複数の小規模企業が赤字に陥るなど、市場の完全な回復にはなお時間を要する状況である。
※ポステオリジナルニュースは各ニュースソースを参考に編集・制作しています。