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偽造品摘発の強化とその影響、8月中旬まで取り締まり継続
<写真:thanglong.chinhphu.vn>
ベトナム政府は偽造品撲滅を目的としたキャンペーンを展開しており、その一環として公安当局が6月上旬に全国各地で大規模な摘発を実施した。
その結果、多数の違反事例が確認され、摘発対象は伝統的な小売店から電子商取引プラットフォーム、さらにインフルエンサーによる販売活動にまで及んだ。
ホーチミン市では、路上に放棄された3000箱以上の偽造健康食品が発見された。
これらは脳機能の改善、骨関節の治療、カルシウムの補給、子供の食欲増進などをうたっており、Shopee、Lazada、TikTok ShopなどのECプラットフォームを通じて販売されていた。
タインホア省でも約3万5000箱に及ぶ偽造健康食品が押収された。
これらは民族医療を装って販売されていたが、実際には虚偽の処方に基づく製品であり、消費者の健康を脅かす可能性があると指摘されている。
さらに、著名なTikTokerであるティナ・レーが経営するハノイ市内の店舗において、380種類を超えるラベルや証明書のない輸入化粧品が発見された。
加えて、警察は有名ブランドを模倣した偽造品2万5000点以上(時計、イヤホン、掃除機など)を押収し、関係者5人を起訴した。
サイゴン港では、輸入申告されたコンテナからMLBやHugo Bossといったブランドの偽造商品が見つかっている。
また、別の事案では正規品でありながら輸入許可の確認ができない商品が170億ドン(約9468万円)相当押収された。
クアンニン省モンカイでは、輸送中の荷物から申告されていない25種類の品目が発見され、クロックスやシャネルなどの偽造品が含まれていたことが判明した。
これら一連の取り締まりにより、ハノイ市のドンスアン市場やホーチミン市のサイゴンスクエアでは一部店舗が営業を停止するなど、流通業界への影響が広がっている。
違法輸入に依存していた業者の間では物流の停滞が生じ、取引の継続が困難になるケースも見られる。
政府はこうした取り締まりを8月中旬まで継続する方針であり、違法商品の流通防止と消費者の保護を同時に図る姿勢を明確にしている。
※ポステオリジナルニュースは各ニュースソースを参考に編集・制作しています。