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韓国人観光客、ニャチャンに殺到する理由

<写真:lifestyle.znews.vn>
オンライン旅行予約サイトAgodaの7月4日付報告によれば、韓国人観光客による夏季の宿泊検索において、ベトナム・ニャチャンが最も多く検索された都市となった。
これは2024年に続く傾向であり、かつて首位を維持していたダナンを上回る結果である。
2025年には2013年比で検索件数が95%増加しており、ニャチャンへの関心の高まりが顕著となっている。
この人気の背景には複数の要因が存在する。
第1にソウル、釜山、テグなど韓国主要都市からの直行便が増加したことで、ニャチャン近郊のカムラン国際空港へのアクセスが格段に向上した点が挙げられる。
これにより、韓国人旅行者にとってニャチャンは、より訪れやすい目的地となった。
第2にリゾート地としてのインフラが整備され、沿岸の高級リゾート、スパ、レストラン、屋外アトラクションといったサービスの多様化と品質の向上が進められている。
これらの要素により、2025年前半のアゴダ上での予約数は前年同期比で30〜40%増加しているという。
韓国メディアはニャチャンを「ベトナムのナポリ」、カムラン湾を「ベトナムのモルディブ」と称し、その景観やサービス水準を高く評価している。
さらに、ニャチャン単体ではなく、近隣のダラットやファンティエットと組み合わせた周遊型旅程がSNSで注目されており、6〜7日間の滞在プランが高い評価を得ている。
こうした動向は観光需要の広がりにも貢献している。
誘客戦略においては、クアンホア省観光協会が韓国の都市別プロモーションを実施するとともに、俳優パク・ミニョンなどの著名人やインフルエンサーを招聘し、SNS等を通じてニャチャンの魅力を発信している。
その結果、現在ニャチャンを訪れる外国人旅行者のうち60〜70%が韓国人であるという高水準を維持している。
また、調査会社The Outbox Companyによると、韓国人旅行者が海外旅行先を選ぶ際に重視する点として「安全性」「観光地の魅力」「費用対効果」の3つが挙げられる。
ベトナムはこれら全てを兼ね備えており、特にニャチャンは近年の物価上昇を背景に、より安価で充実した体験を求める旅行者のニーズに合致している。
今後に向けては、チャーター便から定期便への転換が進む中で、ニャチャンはさらなる旅行商品の開発やパッケージの多様化が求められている。
また、クアンホア省は韓国市場への過度な依存を避けるため、オーストラリアなど他の市場への展開も視野に入れた戦略を進めている。
※ポステオリジナルニュースは各ニュースソースを参考に編集・制作しています。