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ハノイメトロ3号線工事、再び泥水噴出事故が発生

<写真:vtv.vn>
ハノイ市が建設を進めている都市鉄道3号線(ニョン〜ハノイ駅)プロジェクトにおいて、地下掘削用のトンネル掘進機(TBM)による作業中に、再び地上への泥水噴出事故が発生した。
事故は6日午前1時頃、バーディン区ヌイチュック路地付近で発生した。
TBM2号機が契約パッケージCP03に該当する地下区間の掘削作業を行っていた際、突如として地表に泥水が噴出した。
現場は、2月にも類似の事故が確認された地点に近接している。
ハノイ都市鉄道管理委員会(MRB)によれば、事故発生直後に約30人の作業員と5台の吸泥車、さらに各種資機材を現場に投入し、速やかに封鎖および復旧作業を実施した。
現時点で人的・物的被害は確認されておらず、現場はすでに制御下にあるという。
施工を担当する企業連合の説明によると、今回噴出したのは泥水と添加剤の混合物であり、使用された添加剤は欧州の安全基準に適合しており、環境への悪影響はないとされている。
同プロジェクトでは、過去にも同様の事故が2度発生している。
2月にはTBM1号機の掘削中にジャンヴァンミン路地で、5月にはカットリン通りで泥水噴出が確認され、一部住民が一時的に避難を余儀なくされた事例がある。
現在、TBM1号機はすでに2000m以上を掘削しており、最終駅までの残りは約500mとなっている。一方、TBM2号機も1040mを超える区間を施工中である。
都市鉄道3号線は全長12.5kmで構成されており、ニョン〜カウザイ間8.5kmに高架駅8駅、カウザイ〜ハノイ駅間4kmに地下駅4駅が設けられている。
プロジェクトは2009年に着工し、当初は2015年の完成を目指していたが、度重なる遅延により、現在は2027年の全線開業が見込まれている。
なお、高架区間については2024年8月8日より商業運行を開始している。
※ポステオリジナルニュースは各ニュースソースを参考に編集・制作しています。