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建国80周年前日のハノイ、熱気に包まれ数万人が徹夜で待機

<写真:kinhtedothi.vn>
ベトナムの建国記念日である9月2日を目前に控えた1日夜、ハノイ市内のバーディン広場周辺には数万人の市民が詰めかけ、徹夜で翌朝の軍事パレードを待ちわびていた。
現地では大規模な交通規制と厳重な警備体制が敷かれ、街中が赤旗で埋め尽くされる中、現場はまるで屋外コンサートのような雰囲気に包まれていた。
バーディン広場周辺やパレードの通過ルートとなる主要道路は、午後早くから多くの人々で混雑した。
市民らは敷物や折りたたみ椅子、食料などを持ち寄り、路上で読書をしたり食事をとったりしながら一夜を過ごした。
中にはスマートフォンのライトを振りながら歌を合唱する姿も見られ、祭りのような熱気に満ちていた。
優先観覧エリアには、元兵士や戦傷者、高齢者らが招待された。
1972年のクアンチ古城の戦いで負傷した74歳の退役軍人氏は「これが最後のパレード観覧になるかもしれない」と語り、感慨深そうに軍歌を口ずさんでいた。
ハノイ市当局は警備体制の強化に向け、約4万5000人を動員し、市内450カ所にバリケードや検問所が設置され、厳格な入場管理が実施された。
警察犬や爆発物処理班も配備され、安全確保に万全を期した。
ハノイ市民への支援も手厚く行われた。飲食物や医療支援、仮眠所の提供に加え、市内40カ所には無料の水や食料の配布所が設けられた。
さらに近隣住民が自主的に軽食を配布する光景もあり、市民同士の助け合いが随所に見られた。メトロ2路線は無料で運行され、便数も増やされた。
午後には一時的に雨が降ったものの、夕方には天候が回復し、過ごしやすい気候となった。
夜通しの待機には家族連れや若者グループ、遠方から訪れた市民も多く、ハノイの街全体が祝祭の熱気に包まれた。
式典は2日午前6時30分に開始され、軍用機の飛行に続き、各部隊や市民団体によるパレードが行われた。
※ポステオリジナルニュースは各ニュースソースを参考に編集・制作しています。