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ミシュランシェフが薦める、ベトナムで体験すべき5つの郷土料理

<写真:t3.ftcdn.net>
ベトナムを訪れる際には、フォーやバインミーといった定番に加え、地域に根ざした郷土料理にも目を向けたい。
ミシュランガイドに掲載されたシェフやレストランオーナーたちが推奨する料理として、コムタム(Cơm tấm)、ブン・ダウ・マム・トム(Bún đậu mắm tôm)、ゴイ・ザウ・ティエン・ヴア(Gỏi rau tiến vua)、ブン・ボー・フエ(Bún bò Huế)、バイン・カン・ナム・フォー(Bánh canh Nam Phổ)の5品が挙げられている。
コムタムは砕けた米を炊いたご飯の上に、焼き豚や豚皮、蒸し卵などをのせた料理であり、ベトナム全土で親しまれている。高級店から屋台に至るまで提供され、朝昼晩を問わず食されているのが特徴である。
「Little Bear」のシェフで、ミシュランセレクテッド(2024・2025)および若手シェフ賞を受賞したグエン・ユイ氏は、この料理を強く推薦している。
また、バンコクのシェフ、アンドリュー・マーティン氏は、コムタムを「社会階層を越えて共有される料理」と評価しており、その普遍性と奥深さがうかがえる。
ゴイ・ザウ・ティエン・ヴアは、進王草(ティエン・ヴア)を用いた和え物であり、フエ王朝時代の宮廷料理にルーツを持つ。
「Vi Que Kitchen」のオーナーでフエ出身のヴォ・ティ・ビック・トゥアン氏によれば、この料理は独特の食感と清涼感が魅力であり、解毒作用や美肌効果も期待されている。歴史的背景に加え、栄養面や味のバランスにも優れた一品であるとされる。
ブン・ダウ・マム・トムは、ハノイ名物として知られる米麺料理であり、発酵エビ味噌をベースとした強烈な風味のタレで食される。
「Xới Cơm」のオーナーで、ミシュランセレクテッド(2023〜2025)に選ばれたレ・ミン・トゥン氏は、揚げ豆腐、米麺、チャー・コム(若米入り練り物)、豚の腸詰などを盛り合わせたこの料理を推している。
発酵エビ味噌にレモン、唐辛子、砂糖を加えた特製ソースは、食べ手に強烈な印象を与える。特に昼食時の定番として、地元民に根強く支持されている。
ブン・ボー・フエは、中部フエ地方を代表する牛肉麺であり、「Nha Tu」オーナーのトゥ・ダン氏が郷愁の味として紹介している。
レモングラスや発酵エビペーストを効かせたスープに、牛肉と豚足を組み合わせた一品であり、辛味と旨味の調和が特徴である。フエの風土を色濃く反映しており、その土地の味を体感できる料理として高く評価されている。
バイン・カン・ナム・フォーは、知名度は低いものの、印象に残る味わいを持つとされるフエ地方のとろみ麺である。
「Coco Dining」の料理長でミシュラン一つ星を獲得したヴォ・タイン・ヴォン氏は、この料理を「隠れた名品」と評する。
もちもちとした太麺と、豚・蟹・海老などの旨味が凝縮されたとろみのあるスープが特徴であり、アナトー油によって橙赤色を帯びた見た目も印象的である。繊細でありながら力強い味わいが、一度味わえば記憶に残るとして推薦されている。
これら5品はいずれも、ベトナムの多様な食文化と地域性を体現する料理であり、現地でしか味わえない魅力を備えている。ベトナムを訪れる際には、ぜひとも体験すべき料理である。
※ポステオリジナルニュースは各ニュースソースを参考に編集・制作しています。