おすすめのプロモーション
ハノイ紅河沿いの開発計画、全長84kmのモノレール構想

<写真:24h.com.vn>
ベトナムの大手建設企業であるデオカグループとヴァンフーグループの企業連合は、ハノイ市を流れる紅河沿いに全長84kmの高架モノレールを建設する計画を提案した。
本構想は都市景観の大規模な再開発計画の一環として位置付けられており、総投資額は約300兆ドン(約1兆6710億円)に上る見通しである。
この計画では紅河に沿って約80kmにわたる大通りと緑地帯を整備し、その大通りに並行してモノレールを設置する。
モノレールは82kmの高架橋と2kmの地下区間から構成され、沿岸地域における交通インフラと景観整備の統合を図るものである。
大通り部分は67kmの高架橋と10kmのトンネルを含む6車線構成とされ、加えて総面積3300haに及ぶ公園や公共空間の整備も計画されている。
都市機能と自然環境の共存を目指し、利便性と快適性を兼ね備えた都市空間の創出が目指されている。
本事業は3つの段階に分けて実施される。
第1にハノイ市による公共事業としての用地買収、第2に紅河景観大通りの公民連携(PPP)事業、第3にモノレールのPPP事業である。
施工方法については、堤防の外側に高架橋を設置することにより、歴史的建造物など既存資産への影響を最小限に抑えつつ、他の交通手段との接続性を高める計画となっている。
ハノイ市人民委員会は2026年1月の着工、2030年の完成を目標として掲げている。
2025年6月には、企業連合による事業化調査の提案を正式に承認しており、企業側は自己資金によって提案書の作成を進める予定である。
なお、紅河流域は2021年から2030年にかけてのハノイ市都市計画において、「緑の軸」かつ「観光・サービスの中心軸」として位置付けられており、都市遺産や自然環境と調和した持続可能な再開発が進行中である。
一方、デカオグループは中部地域でも都市鉄道構想を進めており、ダナン市とホイアン市を結ぶ新たな路線をPPP方式にて整備する計画を発表した。
事業は2025年9月に着手し、2030年までの完成を目指すとされている。将来的にはタムキー市やチューライ経済区への延伸も視野に入れられている。
現在、ダナン市には都市鉄道が未整備であるが、2030年までに2路線(24km)、2040年までに3路線(49km)、2045年までに11路線(131km)へと段階的に拡充する計画が進行中である。
観光振興と都市交通の両立を図るため、メトロ2路線、ライトレール11路線、観光LRT3路線の整備が計画されている。
※ポステオリジナルニュースは各ニュースソースを参考に編集・制作しています。