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米コストコとボーイング、ベトナム市場への関心を表明

<写真:baomoi.com>
米国の大手企業であるボーイングおよびコストコは、ベトナム市場の成長性を高く評価し、現地での事業展開および協力体制の強化に意欲を示した。
これは9月21日、ベトナム国家主席のルオン・クオン氏が両社幹部と個別に会談した際に明らかとなったものである。
ボーイング・コマーシャル・エアプレーンズの社長であるステファニー・ポープ氏は、これまでのベトナムとの協力関係を肯定的に評価した上で、同国における航空機納入の進捗状況を報告した。
これに対しルオン・クオン主席は、今後の納入についても計画通りの履行を求めるとともに、航空機部品の製造工場および整備拠点の設置を提案した。
あわせて、同社がベトナムを拠点として東南アジア全体への供給網を構築することへの期待を表明した。
ポープ社長はベトナムの航空市場が戦略的に極めて重要であると強調した。
現在、ベトナムでは国営のベトナム航空がボーイング製航空機を17機運航しており、民間のベトジェットも200機を超えるボーイング機の発注を行っているという。
これを踏まえ、ボーイングは今後もベトナムでの事業拡大に前向きである姿勢を示した。
一方、米小売大手のコストコの社長であるロン・バクリス氏は、世界各国で870店舗以上を展開する中、ベトナムの供給業者との協力関係を一層拡大する方針を明らかにした。
現在、ベトナムからの輸入額は年間約10億ドル(約1482億円)に達しており、主要な輸入品目として繊維製品、履物、木製品、水産物、カシューナッツ、コーヒーなどが挙げられる。
またコストコは、持続可能な調達体制の構築を視野に入れ、ESG(環境・社会・ガバナンス)基準の導入に向けた支援を行う意向も示した。
これに対しルオン・クオン主席は、ベトナムが国際的なサプライチェーンへの参画を重要課題として位置づけている現状を説明し、コストコによる戦略的枠組みの構築は極めて有意義であると評価した。
さらに、国内企業の生産力向上や環境対応を後押しする取り組みに対する期待も表明した。
加えて、コストコが正式な現地法人の設立や物流ネットワークの構築に関心を示していることについて、ルオン・クオン主席は、1億人近い人口と拡大を続ける消費市場を背景に、ベトナムが極めて有望な進出先であると述べ、政府としても投資環境の整備に注力する方針を示した。
※ポステオリジナルニュースは各ニュースソースを参考に編集・制作しています。