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ベトナムの繊維産業、米国市場を追い風に業績好調

<写真:nguoiquansat.vn>
ベトナムの繊維産業が好調であり、特にナイキやアディダス、ファーストリテイリングなどを取引先に持つSợi Thế Kỷ社は、第1四半期に純利益が前年同期比約4900%増加し、356億ドン(約2億1004万円)に達した。
同社は売上高も41%以上増加し、3760億ドン(約22億1840万円)を記録した。粗利益率は21%近くに達し、業績拡大を後押ししている。
同社は90日間で新たに13社の取引先を獲得しており、売上高の約72%は国内市場およびベトナム国内での輸出取引によるものである。
同社は米国市場を中心に、EU、カナダ、オーストラリア、中東などへの販路拡大も進めている。
繊維業界全体でも好調が続いており、Thành Công投資商業繊維のソン・ジェホ社長は、第1四半期の売上高が8%、純利益が25%増加したと明かした。
米国市場が輸出額の約30%を占め、引き続き重要な市場となっている。
また、TNG投資商業もDecathlonやColumbia向けに製品を供給し、売上高が11%以上、純利益も微増となった。
ベトナムの2025年第1四半期における繊維輸出総額は38億ドル(約5456億8000万円)で、前年同期比15%以上増加した。
日本市場向けは12%、EU市場向けは13.5%成長した一方、韓国向けは横ばいとなった。
米国の対中関税措置により、ベトナム製の合成繊維製品は市場で代替されにくく、競争優位性を保っている。
現在、ベトナムは米国市場における繊維製品輸出で中国に次ぐ第2位の地位を確保しており、単位当たりの付加価値の高さが競争力の源泉となっている。
Sợi Thế Kỷ社によれば、ベトナム製品は価格以上に価値を提供している点で中国製品に引けを取らないという。
※ポステオリジナルニュースは各ニュースソースを参考に編集・制作しています。