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ホーチミン市に初の自転車専用レーン、マイチートー通りで年内完成予定

<写真:nld.com.vn>
トゥードゥック市を通るマイチートー通りにおいて、全長約5.8kmの自転車専用レーンが新設される計画が進められている。
事業はホーチミン市建設局所属の都市交通運営管理センターが主体となり、総工費は約130億ドン(約7273万円)にのぼる。
着工は10月初旬を予定しており、12月末までの完成が見込まれる。
新設される自転車レーンは、通りの両側の歩道を改修し、自動車やバイクのレーンとは完全に分離された構造とすることで、安全性の確保が図られる。
レーン幅は2m、最高速度は時速20kmに設定され、視認性の高いラインが路面に施される計画である。
また、路線沿いのSala、New City、The Sun Avenue、マイチートーバスターミナル付近など、人口密集エリアを中心に5か所の自転車シェアリング拠点が整備され、都市鉄道(メトロ)やバスとの接続も視野に入れている。
本事業は都市の緑化推進と公共交通の利用促進を目的とした取り組みの一環であり、短距離移動やレクリエーション、通勤・通学といった多様な利用を想定した施策である。
将来的にはマイチートー通りの自転車レーンをヴォーグエンザップ通りやメトロ・アンフー駅方面へ延長する計画も進められており、さらにグエンコータック通りでは双方向通行が可能な自転車レーンの整備も予定されている。
ホーチミン市では2021年以降、市中心部を対象に自転車シェア事業が進められてきたが、自転車専用レーンの整備はこれが初となる。
関係専門家は専用レーンの導入により安全性が向上し、環境負荷の少ない交通手段として自転車の活用が広がることに期待を寄せている。
一方で、交差点での安全確保や違反車両に対するカメラ監視体制、実際の利用ニーズに基づく路線設計の必要性も指摘されており、今後の本格的な導入拡大に向けては、統一的な都市計画と制度設計が求められている。
※ポステオリジナルニュースは各ニュースソースを参考に編集・制作しています。