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サイゴン中心地の超高層ビル、開業直後に巨額赤字計上

2025年09月26日(本日)07時00分 公開
サイゴン中心地の超高層ビル、開業直後に巨額赤字計上

<写真:baomoi.com>

 

ホーチミン市の中心部、バソン地区の高級地に建つ55階建て複合施設「サイゴンマリーナ(Saigon Marina IFC)」を開発したCapitaland Tower社は、2025年上半期に税引後赤字約2兆7300億ドン(約116億1999万円)を計上した。

 

この数値は、前年同期の赤字額382億ドン(約2億1507万円)を大きく上回っている。

 

同社は2022年に7億5500万ドン(約425万1650円)、2023年に2兆6820億ドン(約116億3557万円)の赤字を計上しており、近年は継続的な経営不振に直面している。

 

2025年6月末時点での自己資本はマイナス7兆460億ドン(約397億5998万円)に達しており、財務基盤の悪化が顕著となっている。

 

一方で、総負債額は2024年6月末の22兆650億ドン(約1242億8745万円)から、同年末には14兆5140億ドン(約817億3382万円)へと大幅に圧縮された。

 

開業直前には資本金を1010%増額する大規模な増資が実施された。

 

これにより資本金は2兆200億ドン(約113億5260万円)から22兆5200億ドン(約1267億円)へと引き上げられ、株主構成も大きく刷新された。

 

新たにレー・ティ・フェン・リン氏が91%超の株式を取得し、実質的な経営権を掌握している。一方、旧株主は持ち株比率を大きく減らす結果となった。

 

Saigon Marina IFCは延床面積約10万6000㎡を誇り、A+クラスのオフィスと商業施設を備えた複合開発プロジェクトである。

 

また、メトロ1号線の地下駅と直結しており、将来的には約1万人規模の就業者を見込む拠点として期待されている。

 

今回の巨額赤字および負債圧縮の動きは、投資家や金融機関にとって重大なリスクシグナルとなる可能性が高い。

 

特に資本不足の解消と債務構造の健全化が、同社の今後の事業継続において極めて重要な課題となっている。

 

 

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※ポステオリジナルニュースは各ニュースソースを参考に編集・制作しています。


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