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三大高層ビルの1つ、ホーチミンで開業

<写真:cafef.vn>
ホーチミン市において19日、地上55階建ての超高層ビル「サイゴン・マリーナ国際金融センター(IFC)」が竣工した。
本施設はベトナム建国80周年を記念する国家重点プロジェクト250件のうちの1つとして位置付けられている。
建物は米国の環境認証「LEED Gold」を取得しており、省エネルギー性能と環境配慮の両立が実現されている。
延床面積約10万6000㎡のうち、30%以上が緑地として整備されており、都市景観と調和する設計が施されている。
建築上の大きな特徴として、建物全体を包むLED照明と音楽噴水による演出が挙げられ、観光資源としての価値も高い。
構成は商業フロア5層、オフィスフロア46層(延べ面積8万7000㎡)、飲食フロア4層、展望台1層から成り、地下5層にはメトロ1号線バソン駅と接続する通路も設けられている。
開業式典にはホー・ドゥック・フック副首相が出席し、「本施設は国家経済の新たな原動力であり、世界とベトナムをつなぐ国際金融ハブの象徴である」と述べた上で、政府として今後も同様の戦略的プロジェクトへの支援を継続する意向を示した。
国家銀行のグエン・ティエン・ズン副総裁もまた、IFCが国際的な金融機関や人材、資本を呼び込む場として、デジタル経済やグリーンファイナンスの実験的拠点となることへの期待を表明した。
さらに、ホーチミン市人民委員会のグエン・ヴァン・ズン副委員長は「本施設は都市の繁栄を象徴し、グローバル人材・資本の集積地となる。環境・デジタル・国際化の時代にふさわしい新たなランドマークとなる」と述べた。
本プロジェクトを主導したHDBankは、関連事業としてデジタルバンキングアプリ「Di HDBank」や次世代コアバンキングシステムの展開も進めている。
サイゴン・マリーナIFCは、Bitexco Financial TowerおよびLandmark 81に続くホーチミン市の新たな象徴として、今後の国際金融都市構想における中核的存在となることが期待されている。
※ポステオリジナルニュースは各ニュースソースを参考に編集・制作しています。