おすすめのプロモーション
第3四半期に予想超の経済成長、輸出は対米で一部減速

<写真:laodong.vn>
2025年7〜9月期の国内総生産(GDP)が前年同期比8.23%増となり、4〜6月期の8.19%を上回る結果となった。
ベトナム統計総局が10月6日に発表したデータによれば、米国による新たな関税措置が8月に発効したにもかかわらず、経済の力強さが維持されていることが示された。
同期間における輸出総額は1285億7000万ドル(約19兆3431億円)で、前年同期比18.4%の増加を記録し、第2四半期比でも9.6%の伸びとなった。
ただし、9月単月では前月比1.7%の減少となり、特に米国向け輸出が2カ月連続で減少するなど、対米輸出においては減速傾向が見られた。
輸出品目別では、電子機器やコンピューター関連製品が774億8500万ドル(約11兆6578億円)に達し、前年同期比45.9%の大幅な増加を示した。
一方で、米国向け輸出では靴類が前月比27%減、繊維・衣料品も20%減と低迷した。
ただし、コーヒーや化学製品、一部電子部品などの輸出が増加したことで、減少分の一部が相殺された。
1〜9月期の累計輸出総額は3487億4000万ドル(約52兆4356億円)で、前年同期比16.0%の増加となった。
そのうち外資系企業による輸出額は2633億3000万ドル(約39兆6300億円)で、全体の75.5%を占めている。
製造業の景況感を示す購買担当者指数(PMI)は、9月も50.4を維持し、これで3カ月連続の改善となった。
外国直接投資(FDI)も堅調に推移しており、9月末時点のFDI登録額は285億4000万ドル(約4兆2926億円)となり、前年比で15.2%の増加を記録した。
米国は依然としてベトナム最大の輸出先であり、9月の輸出額は1128億ドル(約16兆9609億円)に達した。
世界銀行は、ベトナムの2025年通年のGDP成長率を6.6%、国際通貨基金(IMF)は6.5%とそれぞれ予測している。
これらの経済指標の発表を受けて、10月6日のベトナム株式市場ではVN指数が2%上昇した。
※ポステオリジナルニュースは各ニュースソースを参考に編集・制作しています。