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北中部の新たな成長拠点、注目されるゲアン省

<写真:doanhnghieptiepthi.vn>
ベトナム北中部に位置するゲアン省が、近年急速に経済および社会インフラの整備を進めており、同地域における新たな成長極として存在感を高めている。
2024年における域内総生産(GRDP)成長率は9.01%を記録し、北中部地域で第2位に浮上した。外国直接投資(FDI)も過去最高の17億5000万ドル(約2664億6000万円)に達し、とりわけフォックスコン(Appleの戦略的パートナー)による2億ドル(約304億5000万円)の投資が注目を集めている。
この好調な流れは2025年初頭以降も継続しており、同年1月から9月にかけてのGRDPは前年比8.61%の増加を示した。また、税収は前年同期比30%増の約20兆ドン(約1122億円)に達し、全国34省・市の中で第11位にランクインした。
経済成長を支える柱となっているのが、大規模かつ前例のないスピードで進むインフラ整備である。ヴィン国際空港では約1兆ドン(約56億1000万円)を投じた改修工事が進行中であり、2025年12月30日までの完成が目指されている。
高速道路では、南北高速道路のヴィン〜ディエンチャウ間が2023年9月に開通し、交通アクセスの利便性が向上した。さらに、ヴィン市と海辺の観光地クアローを結ぶ全長16kmのヴィン=クアロー大通りも完成し、地域の主要交通動脈として機能している。
都市機能の強化においては、グリーン都市「Eco Central Park」を中心にヴィン旧市街の再開発が進められており、道路整備や文化遺産道路「チューフイマン通り」の改修などが実施されている。これにより、都市の居住環境と文化的価値の双方が向上している。
交通の要衝としての役割も拡大しており、ラム川を跨ぐクアホイ橋の整備により新たな観光・物流ルートが形成された。これにより、移動時間および物流コストの削減に加えて、観光需要も15〜20%増加し、経済波及効果が地域全体に広がっている。
また、スポーツ・文化インフラの整備も進んでおり、最大2万人を収容可能なヴィンスタジアムや、地域の交流拠点であるヴィン広場が新たな地域活性の場として機能している。
こうしたインフラ・経済の発展は不動産市場にも好影響をもたらしている。Ecopark創業者が手がける大規模都市開発プロジェクト「Eco Central Park」には多くの投資家が関心を寄せており、専門家の間では、長期的な停滞を経てゲアン省の不動産市場が本格的な成長局面に入ったとの見方が広がっている。
2025年以降、複数のプロジェクトが完成を迎えることで、市場のさらなる活性化が期待されている。
※ポステオリジナルニュースは各ニュースソースを参考に編集・制作しています。