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進むベトナムの観光インフラ、タイが観光競争力の低下を懸念
2025年07月22日(本日)07時00分 公開

<写真:kevesko.vn>
タイ政府の国家ソフトパワー戦略委員会は、近年ベトナムが観光インフラへの投資を加速させている状況に対し、強い危機感を示している。
とりわけ、ベトナム政府が推進する総額670億ドル(約9兆9470億円)規模の南北高速鉄道計画については、域内における観光の勢力図を大きく変える可能性があると警戒を強めている。
この見解は、7月中旬に開催された「SPLASH 2025ソフトパワーフォーラム」において示されたものである。
観光部会のマリサ・スコソル・ナンバクディ委員長は、タイが新たな観光開発に消極的であるならば、観光競争力を喪失しかねないと警鐘を鳴らした。
ベトナムでは近年、海岸リゾートの整備や高級ホテルの誘致が活発に進められているほか、ハノイ市では新たなオペラハウスの建設も計画されている。
さらに、ダナンの観光名所「バーナーヒルズ」にあるゴールデンブリッジは、観光客の宿泊日数および観光支出の増加に大きく寄与した成功例として紹介された。
一方、タイにおいては、従来型の寺院観光に加え、精神性や建築美を生かした物語性のある体験型観光の開発、さらには鉄道を活用した地方観光の推進が急務であると指摘された。
加えて、マリサ委員長は、欧州諸国における博物館や芸術施設を活用した都市観光の成功事例を挙げた上で、観光振興を各省庁の業績評価(KPI)に組み入れるべきであると提言した。
ソフトパワーをめぐる国際競争が激しさを増す中で、タイには伝統的な祭りの再構築や、体験価値を高める取り組みを通じて、観光客の滞在期間を延ばすための新たな戦略が求められている。
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※ポステオリジナルニュースは各ニュースソースを参考に編集・制作しています。
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