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ベトナム配車サービス市場、新興勢力の台頭と競争の激化

2025年10月21日(本日)07時00分 公開
ベトナム配車サービス市場、新興勢力の台頭と競争の激化

<写真:tuoitre.vn>

 

ベトナムの配車アプリ市場において、新興企業であるMoovtekとTadaが新たに参入し、低価格を武器に大手企業に対して攻勢を仕掛けている。

 

両社は、低料金の設定、ピーク時の追加料金なし、相乗りサービスの提供といった差別化戦略を打ち出し、既存の配車サービスとの差異化を図っている。

 

Tadaはシンガポール発のサービスであり、ドライバーから手数料を徴収しないビジネスモデルを採用している。

 

この方式はすでに韓国やシンガポールでも導入されており、運転手の収入の安定化につながる点が特徴である。

 

一方、Moovtekは10月よりホーチミン市においてサービスを開始し、二輪車、四輪車、相乗りの3つの形態で展開している。

 

料金は平均相場よりも10〜20%安く設定されており、特に最大40%の割引が可能な相乗り機能が注目を集めている。

 

もっとも、こうした低価格戦略にも課題は存在する。利用者からは待機時間の長さが指摘されており、即応性や利便性の面で改善の余地がある。

 

Moovtekは、独自に開発したアルゴリズムを用いて、位置情報や交通データを基に利用者とドライバーの自動マッチングを行い、「グリーン・安価・共有型」の移動プラットフォームの構築を目指している。

 

既存の大手配車サービスもこれに対抗し、新たな施策を打ち出している。

 

Grabはハノイ市において電気自動車(EV)を活用した「GrabCar EV」を開始し、EV導入を希望するドライバーへの支援を開始した。

 

さらに、AIによるキャンセル理由の自動判定機能の導入や、Selex Motorsとの連携によるEV購入支援も進めている。

 

また、VinFast傘下のXanh SMは、運転手向けアプリに不正リスク通知機能を試験的に導入し、セキュリティの強化に注力している。

 

国内発の配車アプリ「Be」もAI技術を導入し、配車待ち時間の30%短縮を実現したとされる。

 

さらに、香港発の物流企業であるLalamoveも2025年末よりホーチミン市において配車サービスを開始する予定であり、個人輸送分野への本格進出を目指している。

 

一方で、これまでにUber、Gojek、Baeminといった企業が撤退を余儀なくされた事例もあり、ベトナム市場における競争環境の厳しさが浮き彫りになっている。

 

専門家の間では、今後の競争は単なる価格競争ではなく、テクノロジーの活用、データの分析力、資金力、そして運転手とのエコシステム構築能力が勝敗を左右するとの見方が強まっている。

 

 

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※ポステオリジナルニュースは各ニュースソースを参考に編集・制作しています。


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