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ベトナムのバインミー、CNN「世界のパン50選」から外れる
<写真:dantri.com.vn>
米CNNが18日に「世界で最も美味しいパン50選」を発表したが、ベトナムを代表するサンドイッチ「バインミー」は今回のリストから外れた。
これは同食品の評価が低かったためではなく、選定基準に起因するものであるという。
このランキングは、パン菓子職人でありCNNトラベルのフードライターでもあるジェン・ローズ・スミス氏が執筆を担当した。
味の良し悪しに加え、象徴性、使用される材料、その地域文化との関係性などが評価項目とされており、単なる味覚評価に留まらない選考方針が示されている。
選出された製品はロティ、ピタ、チャバタ、ラヴァシュなど、主に「焼くまたは揚げて作られる粉製品」が中心となっている。
そのため、バインミーのような「具材を挟み提供されるサンドイッチ」は選考対象外とされた。
なお、バインミーは過去にCNNや他の国際メディアから「世界で最も美味しいサンドイッチ」の1つとして高い評価を受けてきた実績がある。
6月にはCNNの「世界のサンドイッチ25選」およびTasteAtlasによる「世界のストリートフード50選」にも選出されており、その国際的評価は依然として揺るぎないものである。
今回のランキングでは、アジア地域から15種類以上のパンが取り上げられ、中東から東南アジアに至るまでの多様な文化的背景が反映された。
ヨーロッパからはフランスのバゲット、イタリアのチャバタ、ドイツのプンパーニッケル、アイルランドのソーダブレッドなど、小麦文化の伝統を象徴する製品が数多く紹介された。
パンの定義について、食文化史家ウィリアム・ルーベル氏は「パンとは、その文化がパンと呼ぶもの」と述べており、調理方法や使用材料以上に、保存性や携帯性といった人類の生活に根差した知恵としての側面を強調している。
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