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かつてのベトナム縫製大手、ピックルボール賃貸に依存

2025年11月03日(月)07時00分 公開
かつてのベトナム縫製大手、ピックルボール賃貸に依存

<写真:cafef.vn>

 

かつてベトナムの縫製大手として名を馳せたガーメックス・サイゴン(GMC)は現在、主な収入源をピックルボールコートの賃貸収入に依存しており、本業である縫製事業の低迷が続いている。

 

1日あたりの売上は平均で500万ドン(約2万9265円)を下回る水準にとどまっている。

 

2025年7〜9月期の財務報告によれば、売上高は前年同期比で約4倍となる4億5200万ドン(約264万7000円)を記録したが、その63.5%は同社敷地内にピックルボール施設を展開するヴィナプリント社からの賃料収入であった。

 

対照的に縫製事業による売上はわずか540万ドン(約3万1600円)であり、全体の1%程度に過ぎない。

 

ガーメックスは1976年に創業し、2012年から2021年にかけては年商数千億ドン超を誇る業界の中核企業として成長した。

 

最盛期にはホーチミン市およびクアンナム省に5工場を構え、約70の生産ラインと4000人規模の従業員を擁していた。

 

しかし2022年末、主要取引先であるギリメックスがAmazon Roboticsからの受注減少により打撃を受けたことを契機に、同社も在庫過多と過剰投資の影響を受けて急速に経営が悪化した。

 

2023年5月以降、すべての生産を停止し、大規模な人員削減を実施した結果、2025年9月末時点での従業員数は29人にまで縮小している。

 

現在の主な収益源は、ピックルボール施設の賃貸収入のほか、預金金利や為替差益などの金融収入であるが、財務費用・人件費・減価償却・地代・保守費用といった固定費が経営を圧迫し、7〜9月期も6期連続で赤字となる約65億ドン(約3804万4500円)の損失を計上した。

 

これにより、累積赤字は1246億ドン(約7億2930万円)に達している。

 

同社は今後、遊休資産の売却や不動産開発案件の推進、既存不動産の有効活用を通じて資金の回収を図るとしている。

 

また、将来的な事業再建に向けては、新たな分野への進出も視野に入れている。

 

なお、同社株式は2024年末にホーチミン証券取引所(HoSE)から上場廃止となり、現在はUPCoM市場において毎週金曜日のみ取引が可能な制限付き取引銘柄となっている。

 

 

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※ポステオリジナルニュースは各ニュースソースを参考に編集・制作しています。


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