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ベトナムの人気もち米料理、美食サイトも認めるベスト5
<写真:baohaiphong.vn>
国際的な美食情報サイト「Taste Atlas(テイストアトラス)」が2025年に発表したランキングにおいて、ベトナムの伝統的なもち米料理「ソイ(xôi)」が高い評価を受けた。
中でも5品が特に注目されており、ベトナムの食文化を象徴する料理として世界に紹介されている。
もっとも注目されたのは「ソイ・ガック(xôi gấc)」である。
これは赤い果実「ガック(ナンバンカラスウリ)」を用いたもち米料理であり、正月や結婚式などの祝い事には欠かせない伝統的な一品である。
赤色はベトナム文化において幸運や繁栄を象徴し、ガックの果肉をもち米に混ぜて蒸し上げることで鮮やかな色合いと栄養価の高さを両立させている。
仕上げにはココナッツミルクや砂糖が加えられ、甘味とコクが調和する。一般的には、ベトナム風ハムであるチャールアや肉そぼろと共に供される。
少数民族であるタイ族の伝統料理「ソイ・グーサック(xôi ngũ sắc)」も選出されている。
これはベトナム北部・サパ地方を中心に食される料理であり、赤・青・黄・黒・白の五色からなる見た目が印象的である。
五行思想に基づく色彩の意味を持ち、天然の草木や果実から抽出された色素を用いて染め上げたもち米が用いられる。
伝統行事や宗教的な儀式の際に供されることが多く、文化的な意義も深い料理である。
食感の独自性で評価されたのが「ソイ・ヴォ(xôi vò)」で、一般的なもち米料理のような粘り気はなく、米粒が一粒一粒ほぐれている点が特徴である。
緑豆や塩、砂糖といったシンプルな素材を用いながらも、手間のかかる調理工程が求められる。
口に運ぶと、香ばしさとほのかな甘味が広がる素朴な味わいである。
続いて紹介されたのは、「ソイ・ティット・マーダオ(xôi thịt má đào)」で、この料理に使用されるのは豚の頬肉(nọng lợn)であり、脂肪が少なく柔らかい食感が特徴である。
スプーンでも簡単に切れるほどのやわらかさと、塩味控えめで上品な甘みを伴う味付けが評価されている。
ハノイ旧市街のバクダン通りにあるフードスタンドで提供されており、提供数が限られているため、早朝から行列ができる人気料理として知られている。
ベトナムのもち米料理は、地域ごとの個性や文化的背景、そして繊細な調理技術が融合した食文化の象徴である。
その多様性と魅力は国境を越えて評価されており、今後さらに広く知られることが期待される。
※ポステオリジナルニュースは各ニュースソースを参考に編集・制作しています。