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フエを1ヶ月で4回の洪水が襲う、異常気象で住民は疲弊

2025年11月19日(水)07時00分 公開
フエを1ヶ月で4回の洪水が襲う、異常気象で住民は疲弊

<写真:photo.znews.vn>

 

ベトナムのフエ市は17日午後、1か月足らずの間に4回目となる洪水に見舞われた。連続する豪雨と河川水位の急激な上昇により、市民生活が深刻な影響を受けている。

 

今回の洪水では新興住宅地のアンヴァンズオン都市区で、ホアンラン通りやヴータン通りといった主要幹線道路が浸水し、自動車やバイク多数が途中で立ち往生する事態が発生した。

 

また、ボー川の水位は警戒水位3を上回り、フーン川の水位も同様に上昇した。

 

これにより、フエ市内の低地、沿岸部、河川付近の地域では広範囲に浸水が広がり、交通の麻痺や住民の避難が相次いでいる。

 

専門家によれば、今回の異常な洪水の背景には複数の要因が重なっている。

 

まず、10月以降、短期間に集中豪雨が連続して発生しており、特に10月15日から11月3日の間には、フエ市で豪雨とそれに伴う河川の氾濫が複数回観測された。

 

さらに、冷たい空気の南下と東風の不安定な動きが重なった結果、地表付近で積乱雲が発達し、強い降雨を引き起こした。

 

中央部から南部沿岸地域にかけては、24時間雨量が300〜850mmを超える地点も報告された。

 

加えて、都市部および沿川部における排水機能の脆弱性や土砂・流域管理の不備も、連続する洪水被害を拡大させる一因とされている。

 

このような洪水の頻発は、市民生活に深刻な打撃を与えている。

 

1か月の間に4度も洪水に見舞われた住民からは「片付けが終わらないうちに、また次の洪水が来る」といった疲弊の声が聞かれる。

 

水道や電力の供給停止、物資の入手困難、移動の制限などが重なり、日常生活は大きく乱れている。

 

これを受けて当局は市内40以上の町・社に対し、河川沿いや谷間、山腹地域に住む住民の避難、森林への立ち入り禁止などの緊急措置を講じている。

 

今後も豪雨および洪水の継続が予想されており、19日にかけて再び河川の水位上昇と新たな洪水のリスクが指摘されている。

 

当面は河川沿い・低地・主要交通路の浸水対策とともに、住民への早期警戒システムの強化、都市排水機能や土砂災害対策の拡充が不可欠である。

 

中長期的には洪水に強い都市計画、流域管理、排水インフラの整備が喫緊の課題として浮上している。

 

 

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※ポステオリジナルニュースは各ニュースソースを参考に編集・制作しています。


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