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日本の文具大手コクヨ、越南で「ボールペンの王様」を買収方針

2025年12月08日(月)07時00分 公開
日本の文具大手コクヨ、越南で「ボールペンの王様」を買収方針

<写真:tuoitre.vn>

 

日本のコクヨ株式会社は、ベトナムの筆記具・文具最大手であるティエンロン・グループ(Thiên Long Group)の株式65.01%を取得し、同社を子会社化する方針を明らかにした。

 

取得額は約276億円に上る見込みである。

 

現在、ティエンロンの筆頭株主であるティエンロン・アンティン投資(TLAT)は、保有する46.82%(約4110万株)の株式をすべてコクヨに売却する方向で協議を進めている。

 

さらに、コクヨは公開買付を通じて追加で約18.19%の株式取得を目指しており、手続きが完了すれば、筆頭株主として経営権を掌握する見通しである。

 

買収の完了は2026年10月から11月にかけて予定されている。

 

ティエンロンは1981年、コー・ザー・トー氏により創業された企業であり、「Thiên Long」ブランドのボールペンをはじめ、「FlexOffice」「Bizner」「Colokit」など多様な文具製品を展開している。

 

製品は世界74カ国以上に輸出されており、近年は業績も好調である。

 

2024年の売上高は3兆7720億ドン(約221億8000万円)、純利益は4600億ドン(約27億円)と過去最高を記録した。

 

2025年1月から9月期においても、売上高は前年同期比約11%増の3兆2380億ドン(約190億4000万円)に達したが、販売促進費の増加などの影響により純利益は11%減の3750億ドン(約22億1000万円)となった。

 

一方、コクヨは100年以上の歴史を持つ日本の文具メーカーであり、ベトナム市場においても「Campus」ブランドを展開してきた。

 

これまでにも、ティエンロンと商品開発やOEM契約において協業実績がある。

 

コクヨは今回の買収により、ティエンロンが有する生産・供給インフラと自社の企画力・マーケティング力を融合させ、ASEAN地域を日本、中国、インドに次ぐ「第四の中核市場」と位置づける戦略を打ち出している。

 

ティエンロン側も「グローバル戦略の実現に向け、日本の有力企業との協業が競争力の強化につながる」と期待を示している。

 

 

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※ポステオリジナルニュースは各ニュースソースを参考に編集・制作しています。


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