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AI依存による性的病気妄想、ホーチミンで相次ぎ問題に
<写真:hanoimoi.vn>
ホーチミン市において、生成AI「ChatGPT」への過度な依存が健康不安を増幅させた事例が相次いで報告されている。
特に性的機能に関する悩みを抱える男性が、自己診断の手段としてAIを使用し、不安や症状を悪化させる傾向が見られているという。
34歳の会社員K氏は、疲労や睡眠不足が続く中で一時的な勃起不良を経験し、ChatGPTに相談した。
その結果、AIが提示した「早期男性更年期」や「不妊」など複数の疾患リストに強く反応し、自身の症状に過度な注意を払うようになった。
不安感と睡眠障害は次第に増悪し、数週間後に医療機関を受診した。
検査ではホルモン値や精液の状態に異常は見られず、医師は心理的要因による勃起障害および健康不安の併発と診断した。
ストレス管理の指導と短期的な治療により、症状は回復に向かった。
一方、42歳のH氏は、1年以上続く早漏に悩みながらも医療機関への受診を避け、ChatGPTから得た一般的な情報に基づいて市販の「強壮剤」を複数購入し、継続して使用した。
しかし症状は改善せず、副作用として頭痛や不眠を訴えるようになった。
検査の結果、テストステロン値が境界域まで低下しており、医師は、AIによる一般的な説明を自己流で解釈し薬剤を濫用したことで、心血管系および神経系に過剰な負担がかかった可能性を指摘した。
その後、心理的・性機能的カウンセリングと生活習慣の見直しを中心とした標準的な治療に切り替えられた。
これらの事例に共通するのは、AIが提示する多数の疾患名が、不安傾向の強い人々の心理を過敏に刺激し、情報検索と不安の悪循環を生む点である。
専門医によれば、大規模言語モデルは個別の診断を目的としたものではなく、一般情報の羅列がかえって恐怖心を助長する場合が少なくないという。
医師らは、AIはあくまで医師の説明を補完する「医学用語辞書」として活用すべきであり、自己診断や薬剤の選定に用いるべきではないと警告している。
特に、陰嚢痛、血尿、原因不明の体重減少など重篤な症状が疑われる場合には、速やかな専門医の診察が必要である。
医療関係者は「同じ症状を毎晩のようにAIに尋ね続け、不安が募るようであれば、それはアプリを閉じ、医師に相談すべき明確なサインである」と強調する。
※ポステオリジナルニュースは各ニュースソースを参考に編集・制作しています。