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世界で3番目に深刻な大気汚染、ハノイではマスク着用徹底を
<写真:laodong.vn>
12月7日夜、ハノイ市の大気質が再び「非常に悪い」水準にまで悪化し、微小粒子状物質(PM2.5)の濃度上昇が確認された。
国家環境総局の観測によると、ハノイ工科大学前の観測地点において、午後9時時点の大気質指数(AQI)は216を記録し、健康に深刻な影響を及ぼす可能性があるレベルに達した。
AQIは前日12月6日午後3時頃から上昇を始め、同日20時には「非常に悪い」水準に突入した。
他の観測地点でも高い数値が観測されており、グエンヴァンクー通りでは183、クアットズイティエン公園では153を記録している。
国際的大気質情報サイト「IQAir」によれば、ハノイ市は7日夜、世界で3番目に大気汚染が深刻な都市とされ、AQIは一時219に達した。
ハノイ市内の主要地域では、タイホーで276、ビントゥイで233、ホアンキエムで219、ハドンで224と、いずれも「非常に悪い」水準に分類された。
国家環境総局は、12月9日も大気質の悪化が続くと予測しており、AQIはそれぞれ230、237に達する見通しである。
ニンビン省、フンイエン省、フート省、クアンニン省などでも同様の傾向が予測されており、9日にはハイフォン市、バクニン省、ランソン省にも影響が広がる可能性がある。
このような事態を受け、政府は11月27日、各省庁に対して緊急対策の実施を要請した。
工業省には、大気汚染が深刻な場合における発電所や化学工場への排出量削減の指導および未処理排出の厳禁を通達した。
建設省には、工事現場での粉じん対策強化や一部作業の一時停止が求められた。
併せて、交通渋滞緩和のための交通整理、資材運搬車両の監視強化、老朽車両の排ガス規制、不法なごみ焼却行為の取り締まりも進められている。
保健省は、高リスク層を含む市民に対して健康管理への注意を呼びかけており、教育訓練省は学校に対し、屋外活動の制限を指示した。
ハノイ市民に対しては、外出時のマスク着用および不要不急の外出の自粛が強く推奨されている。
今後の状況次第では、さらなる対策の強化も視野に入れられている。
※ポステオリジナルニュースは各ニュースソースを参考に編集・制作しています。