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進行する性行動の低年齢化、深刻化する若年妊娠・性感染症リスク

2025年12月09日(本日)07時00分 公開
進行する性行動の低年齢化、深刻化する若年妊娠・性感染症リスク

<写真:tuoitre.vn>

 

ベトナム保健省の報告によれば、初婚年齢が上昇傾向にある一方で、初めての性行為の年齢は低下しており、若年層における避妊手段の未充足ニーズが拡大している。

 

とりわけ、結婚していない若者の約40.7%が、避妊に関するニーズを満たせていないという実態が浮き彫りとなっている。

 

世界保健機関(WHO)の統計では、2020年におけるクラミジア、淋病、梅毒、トリコモナスなどの治療可能な性感染症(STI)の新規感染者数は、世界全体で3億7400万件に達した。

 

ベトナム国内でも、近年性感染症の報告件数が増加傾向にあり、若年層の健康に対する深刻な脅威となっている。

 

また、10代における人工妊娠中絶の件数も憂慮すべき水準にある。

 

全国では毎年30万〜40万件の中絶が15〜19歳の未成年によって行われており、これは全中絶件数の約20%を占める。

 

ホーチミン市のトゥーズー病院では、2022年に18歳未満による中絶申請が708件確認されており、その深刻さが伺える。

 

未成年での妊娠は、妊婦自身の健康に大きな影響を及ぼす。貧血や妊娠高血圧症候群、早産、流産などのリスクが高く、出産時には多くの合併症が発生しやすいとされている。

 

小児病院副院長のグエン・チャン・ナム医師は、安全な性行為の実践が極めて重要であるとし、性感染症予防にはコンドームの使用や、誠実なパートナー関係の維持が有効であると強調している。

 

また、若年層には定期的な健康診断の受診と、リプロダクティブ・ヘルスに関する知識の習得が不可欠であると述べている。

 

さらに、皮膚性病病院のグエン・ティ・タン・トー医師は、包括的な性教育の必要性を訴えている。

 

家庭と学校が連携し、子どもたちに年齢に応じた適切な性教育を提供することが急務であり、説教的ではなく親しみやすい形での指導が求められていると語っている。

 

専門家らは、若年層の健全な発達を支えるとともに、性感染症および早期妊娠の予防を図るため、包括的な性教育の導入と、それに対する社会全体の理解と支援の必要性を強く呼びかけている。

 

 

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※ポステオリジナルニュースは各ニュースソースを参考に編集・制作しています。


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