おすすめのプロモーション
テト休暇のベトナム人観光客、利便性重視で国内旅行を選択
<写真:baohaiphong.vn>
2026年のテト(旧正月)連休は最長で9日間に及ぶ見込みであり、ベトナム人観光客の間では利便性を重視する傾向が強まり、海外よりも国内旅行を選ぶ動きが顕著となっている。
デジタル旅行プラットフォーム「アゴダ(Agoda)」の調査によれば、テト期間中の宿泊検索件数は、国内旅行が前年同期比で22%増と大幅に伸び、海外旅行の7%増を大きく上回った。
特に注目を集めたのは高原都市ダラットである。穏やかな気候と祭りの雰囲気が旅行者に評価され、検索件数は44%増加した。
続いて、日差しとビーチリゾートを求める旅行者からの支持を受けたフーコック島が41%増を記録し、ニャチャン、ダナン、ブンタウも上位に名を連ねた。
これらの都市は交通アクセスが良好であり、複数世代にわたる家族旅行にも適している点が支持されている。
ベトナム国内の観光市場においては、複雑なビザ手続きや移動の負担を避け、陸路でも訪問可能な行き慣れた目的地が再評価されている。
Agodaの調査によると、回答者のおよそ半数が「2026年は国内旅行を計画している」と回答しており、コロナ禍を経た旅行スタイルの変化が定着しつつあることが読み取れる。
一方で海外旅行の動向に目を向けると、引き続きバンコクが人気の首位を維持している。
注目されるのはシンガポールであり、前年からの関心度が25%増加し、東京を上回って2位に浮上した。
また、香港も前年から46%の伸びを記録し、バリ島が5位にランクインした。
これらの都市に共通するのは、アクセスの良さと家族連れに適した利便性であり、手続きの簡便さが人気の要因と考えられている。
旅行会社各社によれば、現時点では旧正月に向けた国内ツアーの販売はまだ本格化しておらず、今後の予約が本番となる見通しである。
一方、長距離の欧米向けツアーはすでに10月から販売が開始されており、一部では出発日がすでに満席に近づいているという。
北部への旅行が高い人気を集めている中、中部地方は台風の影響により需要がやや鈍化しているものの、ホイアンやダナンは依然として定番の旅行先として根強い支持を得ている。
※ポステオリジナルニュースは各ニュースソースを参考に編集・制作しています。