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中小銀行を中心に競争激化、預金金利が年7〜8%の高水準
<写真:znews.vn>
ベトナム国内の複数の銀行が、年末に向けて相次いで預金金利を引き上げており、年利7〜8%という高水準に達している。
この動きは、預金獲得競争の激化に加え、信用需要の増大やインフレ見通しといった経済内部の要因を背景としている。
ABBankは12月23日までの期間限定で、6カ月および12カ月の定期預金に対し、通常金利に最大1.2%を上乗せするキャンペーンを実施している。
これにより、12カ月預金においては6.7〜6.8%の金利が適用される。
同様に、BVBank、PVCombank、NCB銀行なども、0.5〜1.5%の金利上乗せを発表しており、PVCombankでは1億ドン(約60万円)以上を1年以上預けた場合、最大8%の金利が適用されるケースもある。
特筆すべきは、これらの高金利が特定のVIP顧客や大口預金者に限定されるものではなく、一般の個人顧客にも広く提供されている点である。
この流れは中小銀行に限らず、大手銀行も例外ではない。
年末にかけては支店職員による積極的な営業活動が見られるほか、オンライン上での預金勧誘も活発化している。
短期(6カ月未満)の定期預金においても、金利上限である年4.75%を提示する銀行が増加しており、中期(6〜12カ月)の預金金利はおおむね5〜6%の水準で推移している。
金融専門家らは、このような預金金利の上昇について、年末特有の季節要因に加えて、国内における投資需要の拡大や、資産選好の変化(不動産や金など)による影響を指摘している。
また、ベトナム信用格付機関であるVIS Ratingは、小規模銀行における流動性リスクが依然として高く、短期資金への依存度の高さがその背景にあると分析している。
ベトナム全体の銀行における貸出比率(LDR)は、過去5年間で最高となる111%に達しており、今後も資金調達をめぐる圧力は続くと見られる。
※ポステオリジナルニュースは各ニュースソースを参考に編集・制作しています。