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ベトナム大手国営銀行4行、約1年ぶりに預金金利を引き上げ
<写真:doanhnghiephoinhap.vn>
ベトナムの国営大手銀行であるVietcombank、BIDV、Agribank、VietinBankの4行は、約1年間据え置いていた預金金利を相次いで引き上げた。
今回の改定では、多くの預金期間において年0.5ポイントの引き上げが行われ、金利競争の様相を呈している。
具体的には、Vietcombank、BIDV、VietinBankの3行が12カ月定期預金の金利を年5.2%、6〜9カ月を年3.5%、1〜3カ月を年2.1〜2.4%に引き上げた。
Agribankも12カ月定期を年5.2%と他行に足並みをそろえる一方、短期預金については他行より0.3ポイント高い金利を提示している。
オンラインチャネル(モバイルアプリやウェブサイト)での預金においては、短期金利が店頭よりも高く設定されている一方で、12カ月以上の定期預金金利は年4.7〜5.3%とやや抑えられた水準となっている。
預金金利の上昇傾向は直近2カ月で加速しており、とりわけ中小規模の民間銀行でその動きが顕著である。
PVComBankやNCBなどでは、12カ月定期預金に対して年8%を超える高金利を提示するキャンペーンが展開されており、数億ドン規模の預金に対する優遇措置が強まっている。
ホーチミン市経済大学のグエン・フウ・フアン准教授は、今回の金利上昇について、年末に向けた信用供与の増加に対応する季節的な動きであるとの見方を示している。
一方で、為替圧力の高まりにより、必要に応じて一部の銀行が金利を引き上げる状況も続いているという。
この影響を受け、貸出金利にも一部で上昇の動きが見られ、新規融資においては前月比で0.5〜1%の金利上昇が確認されている。
大手銀行では住宅ローンにおける低金利キャンペーンの終了が相次いでおり、一部の民間銀行では変動金利の上昇も進行している。
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