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海外製メッセージアプリが急伸、Zaloは順位低下で圏外に
<写真:cafef.vn>
12月30日時点におけるiOSアプリのダウンロードランキングにおいて、WhatsAppとViberがベトナム国内で最も多くダウンロードされたアプリとなった。
Telegramも第5位にランクインしており、海外製メッセージアプリの人気が高まっている。
一方、ベトナム発の主要メッセージアプリであるZaloは、トップ30圏外へと後退し、かつて上位の常連であった地位から大きく順位を落とした。
iPhoneにおけるSNSカテゴリー別ランキングでも、Zaloは第7位まで順位を下げ、ベトナム国内向けのもう1つのSNSアプリであるLotus Chatも第12位にとどまっている。
Android端末ではZaloが依然として上位を維持しているものの、ViberやDiscordの急速な伸長により順位の変動が見られる状況である。
このようなZaloの低迷の背景には、同社による利用規約の変更が影響しているとみられる。
Zaloは12月26日以降、ユーザーに対して新たな利用規約への同意を求める通知を表示し始めた。
当該通知は、メッセージ使用中に突如として現れ、45日以内に同意がなされない場合、アカウントとデータが削除される旨を告知している。
この通知方法について、ベトナムのニュースメディアが実施した調査では、約83%の回答者が「通知方法は不適切である」と回答しており、ユーザーの間で不満と反発が広がっている。
Zalo側は公式な声明を出していないが、サポートサイト上では「利用規約の更新は法令遵守およびサービス改善の一環であり、世界中のテクノロジー企業において一般的に行われている措置である」と説明している。
一方で、WhatsAppやViberといった海外製アプリは、高度なセキュリティ機能が評価されており、エンドツーエンド暗号化、自動メッセージ削除機能、多端末間での同期機能などがユーザーの支持を集めている。
特にViberは近年、「Viber Dating」や「Viber Plus」などの新機能を積極的に導入し、ユーザー層の拡大を図っている。
クラウドサービス企業Cloudflareが発表した2025年のレポートによれば、Zaloは依然としてベトナムで最も利用されているメッセージアプリであり、月間アクティブユーザー数は約8000万人、1日あたりの送信メッセージ数はおよそ20億通に達している。
ただし、競合アプリの台頭により、今後はユーザー動向に大きな変化が生じる可能性が高まっている。
※ポステオリジナルニュースは各ニュースソースを参考に編集・制作しています。