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ハノイの非公式露天市場、27年までに全廃で揺れる市民

2026年01月15日(本日)07時00分 公開
ハノイの非公式露天市場、27年までに全廃で揺れる市民

<写真:thuonghieucongluan.com.vn>

 

ハノイ市は都市秩序の回復を目的とし、2027年までに全231カ所に及ぶ「チョーコック(臨時市場・露天市場)」を全面的に撤去する方針を打ち出した。

 

しかし、チョーコックは単なる買い物の場にとどまらず、市民の生活に密着した「便利で温かい」空間であるため、その実行は容易ではない。

 

チョーコックは主に都市部の路地や線路沿いに自然発生的に形成され、朝の忙しい時間帯を中心に、手早く買い物ができる利便性から根強い支持を得ている。

 

また、買い物客と販売者の間には信頼関係が築かれており、現金が手元になくても後払いが認められるなど、柔軟な対応も見られる。

 

高齢者にとっては徒歩圏内にあり、地域コミュニティの接点としての役割も果たしている。

 

カナダの保健NGO「HealthBridge」による調査では、ハノイ市中心部の住民の約半数が自宅から300m圏内のチョーコックを利用しているとされる。

 

そのため、これらの市場が撤去されると、買い物の平均移動距離が50%以上増加するとの試算もある。

 

加えて、スーパーマーケットのような近代的施設では、チョーコックに見られるような人間的なつながりや信頼が希薄であり、買い物に対する心理的な敷居が高まる可能性も指摘されている。

 

一方で、チョーコックの存在が都市問題を助長している側面も否定できない。

 

歩道や車道の占有は交通渋滞の原因となり、放置された有機廃棄物や汚水は環境の悪化を招いている。

 

また、流通する商品の多くは検疫や品質管理の対象外であり、食の安全性に対する懸念も根強い。

 

過去には、既存の市場を再開発してショッピングモール化した事例もあるが、来客数の激減により失敗に終わったケースも少なくない。

 

市民が求めているのは、単なる清潔さではなく、アクセスの良さと人とのつながりを両立させた空間であることが改めて浮き彫りとなった。

 

市民の間では、単なる撤去や取り締まりに終始するのではなく、現場の実情を踏まえた生活市場の整備と並行した対応の必要性が強調されている。

 

チョーコックの撤去は、利便性、情緒、安全性といった多層的な課題を内包する、現代都市政策の縮図であるといえる。

 

 

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※ポステオリジナルニュースは各ニュースソースを参考に編集・制作しています。


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